「仕方ない」という現実論も
一方で、約15%は規定の維持や運営側の事情に理解を示す意見でした。
「労働基準法の産前産後休業(就業禁止)に準拠しているのでは?」
「スポンサーや会場の手配は何ヶ月も前から決まっている。簡単に延期はできない」
「他のスポーツでも妊娠で大会日程はずらせない。将棋だけ特別扱いは難しい」
確かに、タイトル戦は多くの企業や自治体が関わるビッグイベントであり、個人の事情で日程を動かすハードルが高いのも事実です。しかし、それを理由に「諦めろ」と言うだけでよいのか、という問いが突きつけられています。
「女性優遇」という批判の声も一部に
さらに、少数(約5%)ながら批判的な意見も見られました。
「女流棋士制度自体が優遇されているのに、さらに要求するのか」
「実力社会なのだから、条件は平等であるべき」
これらの声に対し、SNS上では「男性には妊娠・出産によるキャリア中断のリスクがない時点で、条件は平等ではない」という反論もなされ、ジェンダー平等を巡る議論へと発展していきました。

