“ほうかごがかり”になった少年が、怪異を記録…メルヘンラノベのコミカライズが「怖い」【ホラー漫画】

“ほうかごがかり”になった少年が、怪異を記録…メルヘンラノベのコミカライズが「怖い」【ホラー漫画】

『ほうかごがかり』が話題
『ほうかごがかり』が話題 / (c)Meiji 2025 (c)Gakuto Coda 2025/KADOKAWA

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、月刊コンプエースにて連載中の、原作:甲田学人さん、漫画:メイジさん、キャラクター原案:potgさんの作品『ほうかごがかり』(KADOKAWA)をピックアップ。

メイジさんが9月25日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、原作を手掛けた甲田学人さんと漫画を手掛けたメイジさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■怪異を記録する「ほうかごがかり」
『ほうかごがかり』(1/27)
『ほうかごがかり』(1/27) / (c)Meiji 2025 (c)Gakuto Coda 2025/KADOKAWA


小学校6年生の二森 啓(にもり けい)は、ある日突然「ほうかごがかり」の一人になる。「ほうかごがかり」は、怪異が存在する異次元の学校で、その怪異の管理・観察を行う係のこと。

3回目の「ほうかごがかり」で夜の学校に来ていた啓は、『まっかかさん(仮)』の観察をしていた。啓は自身が得意な絵を描くことで、『まっかかさん』を記録しようとしていた。

形や奥行き、輪郭、質感、陰影も足りていない『まっかかさん』。“人物”を描くために何より見なけらばならない顔を見ようと、啓は『まっかかさん』に近づく。あと少しで見えそうだとさらに1歩近づいた啓は、屋上から落ちそうになり…。

作品を読んだ読者からは、「ほうかごがかりはいいぞ…」「原作のラノベもオススメ。ダークな物語が好きな人はぜひ…」「絵になった分、文字よりも怖さがある」など、反響の声が多く寄せられている。

■原作・甲田学人さん「十年以上かけて『ほうかごがかり』の世界はできました」、漫画・メイジさん「小説を読んだ時の衝撃が今でも忘れられません」
『ほうかごがかり』(15/27)
『ほうかごがかり』(15/27) / (c)Meiji 2025 (c)Gakuto Coda 2025/KADOKAWA


――『ほうかごがかり』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

甲田学人:私はホラー作家のように言われていますがメルヘン作家でして、「かつて子供は半分神様の世界にいるとみなされていた」という民俗学で言われていた話を元に、子供たちを主軸にした強度の強い怪奇幻想譚を書きたいと以前からずっと思っていました。その寝かせていたアイデアの種に「現代では子供たちが学校に集められていること」「学校に七不思議があること」「自分が小学生時代に感じていたこと」などの部品が徐々に組み合わさって、十年以上かけて『ほうかごがかり』の世界はできました。

――『ほうかごがかり』の作画を担当することになったきっかけや理由などをお教えください。

メイジ:私の担当さんから面白い小説があると教えてもらい、小説『ほうかごがかり』の1巻を読ませていただいたのがきっかけです。

物語や登場人物たちにとても惹かれて『ほうかごがかり』の漫画をもし描けたら嬉しいな……と思い担当さんにお話し、登場人物たちを作画したものなどを提出しました。その後、本当に光栄なことに漫画を描かせていただくことになりました。

――今作を創作するうえで、「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

甲田学人:なにかとコミカルなキャラクターにされがちな『学校の七不思議』を、あらためて対話不能の現象、怪物、あるいは神といった、人智を超えた存在として描きたいと思い、そこがこだわりになっています。また、子供たちが呼び出される『ほうかご』という場所を、ただの場所ではなくて、本当に異質で不安な『異界』として描きたいと思いつつ書いています。この『異界感』が、特に原作小説で表現できていると感じて頂ければ、嬉しく思います。

メイジ:主人公の啓くんが好きな画家の中に、オディロン・ルドンという一つ目の花や巨人などでも有名な画家がいます。

『まっかっかさん』や啓くんの心象風景を描く時は、ルドンの描く怪物たちを意識したりしました。

あとは登場人物たちの表情などにもこだわって描いております。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

甲田学人:会心のシーンはだいたいネタバレになるので難しいのですが、できるだけ初めの方のシーンを挙げるならば、『赤いマント』から携帯の着信音が鳴るシーンでしょうか。『赤いマント』編で一番書きたかったシーンです。あと、やはりネタバレになるので詳しくは言えませんが、第1部の最終章はそれこそ全てのシーンが神懸りの勢いで書かれているので、丸ごと気に入っています。

メイジ:コミックス1巻の啓くんが『まっかっかさん』を描いている見開きのシーンです。

歪む影、宙からぶら下がる縄、線路、怪物、生まれ育った家、父親、幼い頃の自分……など色々な要素を詰め込みました。かなり気合いを入れて描いた記憶があります。

――本作のコミックス第2巻が、2025年9月に発売されましたが、第2巻の見どころをお教えください。

甲田学人:ただでさえ子供たちにとって過酷だった『ほうかごがかり』が、「最悪かもしれない」から「最悪」になる巻であり、『かかり』の一員である見上真絢という少女の人生がこれでもかとビジュアルで詰め込まれている巻です。子供たちと見上真絢の運命を網膜に焼き付けてください。

メイジ:コミックス2巻の見どころは真絢ちゃんの物語です。

小説を読んだ時の衝撃が今でも忘れられません。

『見上真絢』という少女が『ほうかご』で何を思い、どう変わったのか……見届けて欲しいと思います。

それと甲田先生に書き下ろしていただいた真絢ちゃんのショートストーリーが巻末に収録されています!

――ご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

甲田学人:私自身は、より読み手の神経に直接触れるような真に迫った文章と、より魅力的なダークな世界という、私の理想とするところを、この先も追求してゆくばかりです。作品の展望は、これはもうご縁としか言いようがないので、皆様に引き立てて頂ける限り、行けるところまで行く所存です。よろしく頂ければ。

とりあえず原作小説『ほうかごがかり』の最新6巻が、電撃文庫から12月10日に発売になりました。また代表作の一つである『断章のグリム』の完全版が、こちらはメディアワークス文庫から12月25日に発売です。こちらは4巻から6巻までの3ヶ月連続刊行になりますので、是非よろしくお願いします。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

甲田学人:美しくも厭なメルヘンというテーマ一本でライトノベル作家を続け、おかげさまで作家業がもうすぐ四半世紀になります。今まで応援いただいた皆様に感謝すると共に、これからも応援よろしくお願いします。これからも皆様に楽しく嫌な思いをして頂けるよう頑張ります。

メイジ:コミカライズ『ほうかごがかり』を読んでくださりありがとうございます。
甲田先生の書かれる『ほうかごがかり』の世界を表現できる様に頑張ります!

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