発熱と同時に生じた関節痛への対処法と注意すべき徴候

感染症による関節痛は何日程度で治りますか?
感染症が原因の関節痛は、発熱が落ち着くと少しずつ軽くなることが多く、一般的なウイルス感染は4〜5日ほどで改善に向かいます。長くても1週間ほどで治まるケースが多いです。身体がウイルスを排除する過程で起こる一時的な炎症が背景のため、回復に合わせて痛みも自然に和らぎます。一方で、チクングニア熱やデング熱など一部の感染症は炎症が長く続き、関節痛が数週間以上残ることもあります。回復後に軽いこわばりや違和感が続くこともありますが、時間とともに改善することが多い傾向です。
感染症による関節痛をやわらげる方法を教えてください
改善のためには、まずしっかり休むことが重要です。発熱中は身体のエネルギーが免疫反応に使われるため、無理に動くと痛みが悪化しやすくなります。水分補給や十分な睡眠を心がけ、身体を必要以上に温めすぎないようにします。
痛みが強いときは、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬が症状を和らげることがあります。関節が熱を持つ場合は、短時間の冷却が役立ちますが、冷やしすぎないようにしましょう。腫れが目立たず、筋肉の緊張が原因と思われる痛みは、体調が落ち着いてから軽いストレッチが有効なこともあります。日頃から適度な食事と水分摂取を意識することが回復の助けになります。
医師による診察を受けた方がよい症状や徴候を教えてください
発熱と関節痛が数日で改善しない、痛みが徐々に強くなるといった場合は、感染症以外の病気を考える必要があります。関節が赤く腫れ、強い痛みで動かせない状態は、細菌が関節内に入り込む化膿性関節炎の可能性があり、緊急の対応が必要です。発疹、強い倦怠感、息切れなど全身の症状を伴うときは、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患が背景にあることもあります。発熱が長く続いた後に関節痛だけが残る場合は、感染後関節炎の可能性もあります。症状が長引くときは市販薬で様子をみるだけにせず、医療機関で検査を受けて原因を確かめることが大切です。
編集部まとめ

発熱と関節痛が同時に現れるときは、体内で何らかの炎症が起きているサインです。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染は、免疫が病原体に反応する過程で炎症性物質が増え、関節や筋肉の痛みにつながります。多くは一時的なもので、発熱が下がるにつれて自然に軽くなります。一方、関節リウマチや全身性エリテマトーデスのように免疫が過剰に働く病気は、関節の腫れや発熱が続き、長期的な炎症を伴うことがあります。痛風や細菌性関節炎のように関節に急な強い炎症が起こる病気は、激しい痛みや高熱が特徴で、早い受診が必要です。
発熱と関節痛が出たときは、数日で改善に向かうか、痛みや腫れが強まるかが重要な観察ポイントです。症状が長引く、悪化する、ほかの症状を伴うといった場合は、医療機関で原因を確認することが大切です。早期に適切な対応をとることで、重症化を防ぎ関節の機能を守ることにつながります。
参考文献
『Viral arthritis』(Australian Family Physician)
『Polyarthritis and its differential diagnosis』(European Journal of Rheumatology)
『Pain related viral infections: a literature review』(European Review for Medical and Pharmacological Sciences)
『EMERGENCY WATCH』(神戸大学)

