一回目はグラフィックデザイナーの小林一毅氏

「imprint」では、回ごとに異なるクリエイターを迎え、それぞれの視点から印刷の可能性を探るコレクションを展開していく。
一回目のプロダクトは、高山活版社と親交の深いグラフィックデザイナーの小林一毅氏を迎え、一からプロダクトの制作に取り掛かった。
同氏はグラフィックデザイナー。1992年滋賀県彦根市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、資生堂を経て独立。女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。

同プロダクトは、全10種のデザインがあり、小林一毅氏がふとした日常の景色や、つい見過ごしてしまう一瞬をすくい取り、描き続けてきた図案をもとにして制作した。
蓋と身それぞれに異なる色の「NT ラシャ」を使用し、紙が持つあたたかな風合いをそのまま生かしている。蓋に施した印刷は、紙の色をより忠実に表現するために特色インクを用い、全10種それぞれの紙色に合わせて丁寧に調整。

紙そのものの個性を大切にしながら、印刷と色が自然に溶け合うような仕上がりを目指した。

制作協力には、長崎県波佐見町で長年紙器づくりを行う岩㟢紙器を迎え、確かな技術と繊細な造形によって、図案の魅力をそのまま手のひらの中に留めるような仕上がりを実現している。
小林一毅氏が手がける「蒐集箱」の紹介

以下は、小林一毅氏によるプロダクト「蒐集箱」の紹介コメントの一部。
「小学生だった頃、女の子の家で箱に入った“たからもの”を見せてもらった。その箱の中に入っているものは、だいたい「なんだこれ」と思うようなものだったのを憶えている。
それくらいの年代の子どもは箱になんて有無をいわせずねじ込むのだろうが、この箱はそんな“たからものをいれる箱”に近いような気が、作ったあとにしてきた。
随分と都合の良い解釈をしている気もするが、「なんだこれ」と思うようなものはきっと入るし、何を入れるか相談することを楽しいことと思って取り扱ってもらえたら、同じ屋根の下で暮らす同居人としてうまくやっていけると思います。」

また、2026年1月15日(木)~2月3日(火)には東京都渋谷区千駄ヶ谷のTHINK OF THINGS、2月10日(火)~23日(月)には大阪府大阪市北区中之島のgraf studio、2月13日(金)~15日(日)、21日(土)、22日(日)には福岡県福岡市中央区薬院のB・B・B POTTERSでポップアップが開催される予定。
クリエイターたちとともに印刷の文化を紡ぐ「imprint」に注目しよう。
高山活版社公式サイト:https://takayama-printinghouse.jp
imprint公式Instagram:https://www.instagram.com/imprint_tp/#
(佐藤 ひより)
