
京都・宇治田原製茶場は、現代人の「スキマ時間」をテーマにした国内最小(※1)の一人用飲みきりサイズのコンパクト急須「SUKIMA(スキマ)」を12月9日(火)に発売した。
Z世代で顕著な急須離れと「スキマ時間」の減少
近年、急須でお茶を淹れる人の数は年々減少傾向にあると言われている。

自分で急須でお茶を入れた経験(N=602,%)
宇治田原製茶場が20~60代の602人を対象に行ったアンケート調査では、全体の69.3%が急須を使用した経験があると回答。一方で、20代では44.3%と半数以下で、年齢が低くなるにつれて減少するという顕著な傾向が明らかになった。
この背景を踏まえ、同社はZ世代を中心に若い世代に使われ、現代のライフスタイルにも合わせた急須を開発するプロジェクトを立ち上げた。

気を休める時間が少なくなったと感じる要因(N=183,%)(※2)
宇治田原製茶場では、現代人には「スキマバイト」や「オンライン会議」「ながらスマホ」など、タイパの概念が浸透し、余白の時間が少なくなっているというトレンドに着目。アンケート調査では、「気を休める時間(余白時間、スキマ時間)は5年前と比べてどうなってきているか」という問いに、30.5%が「少なくなってきている」と回答、「増えてきている」15.6%、「変わっていない」54%であった。
減少した人の6割が「疲れがとれなくなった」と答えており、その要因は「家族に使う時間が増え、自分に使う時間が減った(以降、「家族」と表現)」が33.3%、次いで「空き時間にスマートフォンを使う機会が増えた(以降、「スマホ」と表現)」が24.6%で上位に挙がった。
20代では「副業やスキマバイトを空き時間に入れるようになった」が40%と最も高く、30代は「家族」55.6%(※3)、40代は「スマホ」31.1%が最も高い結果となっている。
同社は「間」「余白」を大事にしてきた京都のお茶屋としてこれらの背景を踏まえ、減少していく「スキマ」に新たに彩りをつくる提案をしたいと考え、現代の「スキマ時間」に一人用のおいしいお茶が飲める急須「SUKIMA」を開発した。
一人分のおいしさを追求したコンパクトなデザイン

「SUKIMA」は、美味しいお茶が淹れられる一人用のコンパクトな急須という特徴だけでなく、現代のライフスタイルに合わせて、収納のしやすさ、洗いやすさ、インテリアとのなじみ易さなどすべての視点で考慮したデザインとなっている。

一人分のお茶がおいしく飲めるように設計されており、一般的な急須の容量が250~300mlであるのに対し、「SUKIMA」はその半分の約120ml。短い休憩時間でもサッと飲み切れる量を抽出できるコンパクトな急須だ。

一般的な急須は取っ手と注ぎ口を含め15~20cmだが、「SUKIMA」はシンプルなデザインで幅約80mm、高さ57mmとスキマに収納しやすい形状。また、コンパクトながら手にしっくりくるマグカップと急須はスタッキングも可能となっている。

洗いやすい構造も特徴の一つで、抽出口にはメッシュの網の代わりに絞り出し(スリット構造)を採用。この形状によって茶葉をこぼさずおいしいお茶が抽出できるように最適化されているほか、短時間で急須の中まで洗いやすい構造を実現し、洗剤を使って洗うこともできる。
さらに、釉薬の種類が豊富な美濃焼で製造することで、今まで急須ではあまりみられなかったニュアンスカラーを採用している。
