まとめ
日本の絵画の世界に登場してからというものの、「京の絵は写生ばかりになってしまった」と言われるほど多大な影響力を与えた応挙。
当時の絵画界を席巻した応挙の画風は、世界をただリアルに再現するだけではありません。
対象物を観察し、それぞれの美しさや特徴を引き出した応挙の作品は、いまや「リアリティ」に慣れてしまった私たち現代人にとっても、非常に魅力的に映ります。
応挙の作品は、単なるリアリティだけではなく、対象物への優しい眼差しが反映されており、それが鑑賞者の心を打つのかもしれません。
◆参考書籍一覧
『アート・ビギナーズ・コレクション もっと知りたい円山応挙 生涯と作品』著:樋口一貴(東京美術)
『別冊太陽 円山応挙 日本絵画の破壊と創造』(平凡社)
『ジュニア版 もっと知りたい世界の美術3 リアルですごい日本絵画の誕生 若冲と応挙』監修:金子信久(東京美術)
