(1)家族と過ごす会話は“健康・生活”に偏り、“もしもの話”は避けられている

家族との間で、「気になるけれど、最も話にくい」話題は、エンディングとお金の話が63%
家族でよく話す話題は、「健康・体調」(63%)、「仕事・生活」(62%)、「子ども・孫」(50%)、「趣味・旅行」(35%)が多く、いずれも日常生活や近況報告が中心でした。年代別に見ても、ほぼ全年代が同傾向でした。
一方で、気になるが話しにくい話題は、「エンディング(葬儀・お墓)」「お金・資産・相続」(計44%)、「親の介護・将来の生活」(16%)が上位を占め、これらを合算すると 63%の人が家族の未来に関する重いテーマを話しづらいと考えていることがわかりました。
年代別に見ても、40代〜60代まで、「エンディング」「お金」が話しにくいテーマの上位でした。
(2)8割がもしもの話はしているが浅い対話にとどまる。話せるのは現実に直面した時
家族と、もしもの話をしたことがある人は、「ある(具体的に話した)」(39%)、「なんとなく触れたことがある」(42%)を合わせると、8割が話をしたことがあると回答しましたが、深い対話には至っていない人が多いことがわかりました。
また、話したことがない2割の人は、その理由として、「自分がどう伝えればいいかわからない」(36.8%)、「タイミングがわからない」「相手が嫌がりそう」(いずれも31.6%)と、相手を気遣うあまり、伝え方やタイミングに戸惑っている現状が浮き彫りになっています。
では、実際どんなタイミングなら話せるかを聞くと、「病気やけがなど体調に変化があったとき」 (54%)、「お盆や法事のとき」(39%)、「年末年始など家族が集まるとき」(29%)をあげ、多くが、身内の病気や訃報などのいざという場面に話しやすいと考えていることがわかりました。
もしもの話を具体的に話した人からは、「身内が亡くなった時」「家族が余命宣告を受けた時」など、最期に向き合ったタイミングで話し合ったと答えていました。
