(3)次世代に継承したいものは「デジタル遺産」以外に「想い」も共存――変化する「遺産」への価値観
自分のもしもの時に残したいものを聞くと、「パスワード・ログイン情報」(39%)を選んだ人が最多で、次いで「手紙・ノート」(34%)、「会話で直接伝えたい」(24%)が選ばれました。
4割がデジタル資産を継承したいと考える一方、手紙やノート、リアルなコミュニケーションで自分の想いも大切に継承したいと思っていることがわかりました。
一方で、親にもしものことがあった時、自分や家族に残して欲しいものは、「重要連絡先(保険・銀行・友人)」(65%)がトップにランクイン。次いで「手紙・ノート」(39%)、「ログイン・パスワード情報」(31%)が選ばれました。
お金に直結する情報と、愛を感じられる感情的価値のあるもの双方を希望する人が多いようで、家族にも、デジタルと想いという2つの遺産を残して欲しいことが見受けられます。
(4)「デジタル遺産」の認知は低いも、残したいものNo.1

デジタル遺産という言葉をなんとなく知っている人は7割。よく知っているのは1割と少数
デジタル遺産を「よく知っている」と回答した人はわずか1割で、「全く知らない」と答えた人は3割でした。6割が、「なんとなく」「名前は知っている」と回答しており、デジタル社会となった今、デジタル遺産について理解が浅い実態がわかりました。
また、自分がデジタル遺産として継承したいものと、親にデジタル遺産として継承して欲しいものは、いずれもトップが「金融機関のデジタル口座」(5割)でした。
実際には 生活の多くがデジタル化しており、デジタル遺産を重要視する人が増えているものの、デジタル遺産について理解が深い人が少ないため、知らないまま迎える“もしも”の時のトラブルや見落としのリスクが存在していることが読み取れます。
