一世一代の大勝負と言っても過言ではない、プロポーズ。
プロポーズをする側はもちろん、される側も、どんな言葉を返すかなどの心構えが必要ですよね。
そんな愛の告白を、もし突然赤の他人からされたら…あなたはどんなリアクションを取るでしょうか。
10億円でプロポーズ?『黒崎さんの一途な愛がとまらない』に迫る
そんな衝撃的な展開が描かれる話題作が、2025年12月現在、フレックスコミックス株式会社によるコミックレーベル『COMICポラリス』で連載中の『黒崎さんの一途な愛がとまらない』。
「この10億円で僕と結婚してください」という衝撃的なセリフから、物語は幕を開けます。
©岡田ピコ/COMICポラリス
来年1月6日から、毎週火曜日の火曜プラチナイト枠『ドラマDEEP』(日本テレビ系)にて同作を原作とする実写ドラマの放送が決定!
ドラマ化を記念し、grapeは原作者の岡田ピコ先生を取材。『10億円プロポーズ』の誕生背景や、本作を描くうえで大切にしていることなどについてインタビューを行いました。
――ドラマ化決定おめでとうございます!このお話を最初に聞いた時、どのような気持ちでしたか?また、キャストのみなさんを見た時の感想も教えてください。
本当にびっくりしました。驚きと興奮でしばらく眠れなくなりめまいを起こして病院に行ったぐらいには(笑)。
漫画家を志した頃から実写化やアニメ化は夢だったのですが、漫画家になって幾星霜を経て、きっともう無理だろうなと99%は諦めていました。なので今でも夢を見ている気分です…!
この作品を見つけてくださり企画を実現してくださった制作関係者様、出演を受けてくださったキャスト様、作品に携わってくださった方々、応援してくださる読者様、みな様に感謝しています 。
キャスト様は決まるたびに「いいんですか!?本当にいいんですか!?」と大喜びしていました!どのキャスト様も想像以上に素晴らしく嬉しい限りです…!
豊嶋花さんは、もうとにかくかわいい!小春は自称モブなので、こんなにかわいいと「モブでは居られないのでは…?」とも思いましたが、透明感があって親しみを感じる愛らしさが小春のイメージにぴったりでした!
実写化と聞いて一番気になったのは、黒崎さんをどなたが演じるかだったのですが、山中柔太朗さんと知った時は世界に感謝しました…!
クールな印象の美しい国宝級イケメンで、笑顔がとても素敵で、私の中の黒崎さんそのものでした!
――『一途で重い』黒崎さん、『胸キュン』とコメディのバランスなど、作品の設定はどのように考えられたのでしょうか?
前作『新戸ちゃんとお兄ちゃん』終了後に新作の案をいくつか考えていたのですが、描きたいヒーロー像が基本的に『紳士的で一途で愛が重い』キャラだったんです。
そこをぶらさず考えを煮詰め、黒崎さんのキャラクター像が生まれました。
本当に単純に、そんなキャラが好きだからです。前作のヒーローもそういう一面があるタイプのキャラだったのですが、作品テイストがかなりコメディ色の強いものだったので、今度は少しコメディを抑えた恋愛ストーリーにチャレンジしようと決めました。
結果として設定自体はコメディチックになりましたが、目指すところは純愛少女漫画です。
©岡田ピコ/COMICポラリス
――作品の象徴であり、ドラマでも注目されるであろう『10億円プロポーズ』の設定が生まれたきっかけやエピソードがあれば教えてください。
まず「1ページ目からインパクトのあるプロポーズをしよう!」と考えました。
最初は、黒崎さんがスーツを着てバラの花束を持たせたのですが、「これだと普通かな?」と。担当さんとあれこれ話して、「何をさせたら面白いかな?」「いっそお金を持ってくるとか?」「それなら通帳を持たせてみよう」…といった流れで『10億円プロポーズ』のシーンが生まれました。
もう少し現実的なラインの金額案もあったのですが「このキャラならやりそうだし、少女漫画は夢を詰め込んでナンボだよね!」と盛りに盛ることにしました。1話をSNSで公開したところ盛大にツッコまれつつ話題にしていただけたので、『10億円プロポーズ』にして結果オーライだったかなと。
非現実的すぎてドラマでは減額されたりして…と思っていたのですが、そのまま使っていただけました(笑)。
©岡田ピコ/COMICポラリス
――突飛な行動につながる黒崎さんの重すぎる愛ですが、読者は「誠実」と受け止めています。黒崎さんを描くうえで、大切にされている『誠実さ』の部分について教えてください。
黒崎さんは天然でズレている面、純粋でかわいい面、大人でかっこいい面、無自覚に色っぽい面…いろんな顔を持ち合わせているキャラですが、どの面の魅力も引き出せるよう心がけています。
性格や経験不足から突飛な行動をしがちな彼ですが、小春に何かしたい時は許可を取る、失敗したりやり過ぎたりしてしまったら謝罪し反省するなど、相手の気持ちを無視しないように意識しています。
©岡田ピコ/COMICポラリス
――小春さんは、黒崎さんの熱量を受け止める『器』の大きさがありつつ、とても人間的です。小春さんのキャラクターで、特に意識されていることはありますか?
小春は『普通なようでちょっと普通じゃない子』です。黒崎さんほどではないけれど少し天然で、愛情深い純粋な子。でも女神でも聖女でもない普通の女子高生。
失敗もするし怒るしヤキモチもやく。その両面を意識して描いています。
©岡田ピコ/COMICポラリス
――『胸キュン』とコメディのバランス、キャラクターの描写など、作品を通してこだわっている部分があれば教えてください。
コメディシーンはテンポよく、『胸キュン』シーンはなるべくコメディを控えてじっくり描くことでメリハリをつけています。
それと個人的にキャラがカッコいい、かわいいだけより隙や面白い面があるほうが愛着が湧くので、どのキャラも大小があれどコミカルな部分も持ってもらっています(悪役除く)。
――岡田先生にとって、2人はそれぞれどんな存在でしょうか?
黒崎さんはビジュアルも性格も自分の好きな要素を詰め込んだキャラなので、『推し』に近い存在かもしれません。
でも盲目的になりすぎると客観視できなくなるので、時には冷静な目で見るようにしています(笑)。
また彼の作家としての悩みやスタンスは、私自身の考えや経験も取り入れています。
小春はちょっと言語化するのが難しいんですが…黒崎さんに幸せをもらって黒崎さんを幸せにして、たくさん幸せになってね、という想いです。描くほどに彼女に対する愛情が増しています。
©岡田ピコ/COMICポラリス
――ドラマ化にあたり、個人的に楽しみにされている部分や、原作ファンの方に特に見どころとして注目してほしい点について教えてください。
黒崎さんのカッコよさとズレてるポンコツさのギャップを実写で拝見できるのが楽しみです。
そんな黒崎さんに翻弄されつつときめいてしまう小春も。そして2人の不器用でピュアな恋に笑ってときめいてもらえたら嬉しいです!
――最後に、岡田先生がこの作品を描き続ける原動力や、読者の方に届けたい想いなどがあればお聞かせください。
漫画家デビューした雑誌(※ポラリスではなく他社雑誌)で連載を獲得することができず、何年もずっと読み切りを描いていました。
熾烈(しれつ)な掲載枠争いの中、段々選考会に通ることだけを意識した作品作りをするようになり、掲載されても反応も手応えもなく、暗中模索状態になってしまいました。
もう諦めるしかないのかもしれないと心が折れかけた頃、現在の担当編集さんに「うちで漫画を描きませんか」と声をかけていただいたんです。そして「何を描いたらいいか分からない」と言う私に「好きなものを描いてください」と仰ってくださいました。
その言葉に「ああ好きなものを描けばいいんだ、好きなものを描いていいんだ」と目の前が開けた気持ちになりました。本当にありがたかったです。
それからは、自分の好きという気持ちを軸にして、読者様に楽しんでもらえる作品を作ることを目標にしています。好きだという熱量は、きっと読んでくれた方に伝わるんじゃないかと思っています。
岡田先生のキャラクターに対するリスペクトや、「好きだ」という純粋な熱が宿った、『黒崎さんの一途な愛がとまらない』。
ドラマの放映開始前に、原作を手に取って読んでみれば、きっと期待感もより一層高まるでしょう!
『黒崎さんの一途な愛がとまらない』サイン本プレゼントキャンペーンを開催!
grapeでは、『黒崎さんの一途な愛がとまらない』第1巻直筆サイン本が2名様に当たる、Xフォロー&リポストキャンペーンを実施中!
期間中、grapeが運営するXアカウント『grapeサブカル部』(@grape_anime)をフォローして、以下のポストをリポストするだけで参加できます。
応募期間は、2025年12月11日~同月17日23時59分です。ふるってご応募くださいね!
[文・構成・取材/grapeマンガ編集部 エラチヒトシ]

