胃がんのなかでもスキルス胃がんは進行が早く、見つけにくいといわれています。特にスキルス胃がんのステージ4は、かなり進行した段階です。
本記事では、スキルス胃がんがステージ4でも完治するかどうかについてご紹介します。またスキルス胃がんの治療法や検査方法などについても詳しく解説します。
スキルス胃がんについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
スキルス胃がんとは
胃がんは胃の粘膜にできるがんですが、そのなかでも胃の壁を硬く厚くしながら広がるタイプがスキルス胃がんです。
スキルス胃がんは進行が早いほか、腹膜播種が起こりやすいことも特徴です。また、通常の胃がんとは異なり、胃の壁にわかりやすい病変が見られず、内視鏡での診断が難しい場合もあります。
そのため、発見されたときにはステージが進んでいることも多く、手術が難しいケースもあるでしょう。
スキルス胃がんはステージ4でも完治する?
スキルス胃がんのステージ4の場合、通常は外科手術による治療は難しく、化学療法・免疫療法・緩和療法などが行われます。そのため、完治は困難なケースが多いでしょう。
スキルス胃がんに限った統計ではありませんが、胃がんのステージ4の場合、5年生存率は10%未満です。
スキルス胃がんの場合はさらに5年生存率が低いと考えられます。しかし、近年では治療法が進歩しているため、5年生存率も改善していくと考えられています。

