市販薬やサプリに中性脂肪を減らす効果はある?
中性脂肪を減らす効果があるとされている市販薬やサプリが販売されています。
市販薬やサプリは、決められた用量を守った使用では、比較的安全とされていますが、副作用がないわけではありません。また、自己判断での使用になるため、健康被害を招く可能性もあり、使用する際は注意が必要です。
中性脂肪が多い・高い人の処方薬と市販薬との違い
中性脂肪を下げる効果がある、市販薬と処方薬の主な違いは、効果の強さ・使用できる薬の種類などです。処方薬は医師の診断と処方が必要であるのに対して、市販薬は自分の判断で使用することができます。市販薬に比べて、処方薬は効果が強く、使用できる種類も多いです。市販薬は指示されている用量を守った使用では、比較的安全とされています。中性脂肪の数値が基準値よりかなり高い・中性脂肪の高値が続いている・メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病を合併している場合は、動脈硬化の進行と心脳血管疾患発症の高リスクになります。市販薬を使用するのではなく、医療機関を受診しましょう。
特定保健用食品・サプリ
中性脂肪を下げる効果があるとされている、特定保健用食品やサプリが販売されています。それらは、一般的に健康食品と呼ばれています。健康食品は健康の維持や管理のために使用されるものです。健康食品は病気を治すために作られてはいません。健康食品の中でも、特定保健用食品は国が安全性と有効性を認めたものです。サプリは国への届け出などは特に制度化されていません。特定保健用食品の効果については、食事や運動などの生活習慣を改善したうえで、使用すると中性脂肪を下げる可能性があると報告されています。中性脂肪を下げるためには、生活習慣の改善が基本です。特定保健用食品は補助的な役割です。それらを摂取するだけでは数値の改善は難しいと考えられます。
「中性脂肪」の異常で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「中性脂肪」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症とは、脂質の代謝が異常となっている状態です。診断基準は、中性脂肪(空腹時の採血で)150mg/dL以上、LDLコレステロールが140mg/dL以上、HDLコレステロールが40mg/dL未満です。脂質異常症は動脈硬化の進行リスクになります。主な原因は糖質や脂質などが多く、摂取エネルギー過多・アルコール多飲・肥満や運動不足などです。食事療法や運動療法を行い、改善しない場合や合併症の有無などに応じて薬物療法も併用します。健康診断などで中性脂肪・LDLコレステロールが高いと指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。
肥満症
肥満症とは、肥満があり肥満が原因の合併症があるか、合併するおそれがある状態です。肥満症の診断基準は、BMIが25以上あり、脂質異常症や脂肪肝、高血圧など11項目の合併症のどれか1つがあてはまるか、内臓脂肪型肥満(腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)がある場合です。肥満症の発症原因は食べ過ぎや運動不足だけでなく、ストレスや遺伝子などさまざまあると考えられます。肥満症は食事や運動習慣を改善し、減量することが基本的な治療法です。現体重から3%の減量で合併症の改善効果があるといわれています。
肥満があり脂質異常症や脂肪肝、高血圧なども指摘されたら、肥満症の可能性があります。生活習慣の改善に取り組み、早めに医療機関を受診しましょう。
動脈硬化
動脈硬化とは、血管が硬くなった状態です。コレステロールが血管壁に沈着して血管が厚くなったり、血管内が狭くなることで起こります。動脈硬化は心疾患・脳血管疾患などの発症リスクを高めます。
動脈硬化の主な原因は、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病や加齢、喫煙、飲酒などです。動脈硬化は血管を元に戻すことは難しいです。今より進行しないよう予防しましょう。食事療法や運動療法を行います。脂質異常症や高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を改善し動脈硬化の進行を予防します。健康診断などで中性脂肪の高値や血圧や血糖値の異常、メタボリックシンドローム、動脈硬化を指摘されたら、はやめに一般内科を受診しましょう。
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加え、脂質代謝異常や高血圧・高血糖を合併している状態です。動脈硬化が進み、心疾患や脳血管疾患を発症するリスクが高くなります。中性脂肪が高い状態が続くと内臓脂肪が過剰に蓄積し、メタボリックシンドロームを発症する原因になります。メタボリックシンドロームを改善するために、摂取エネルギーの制限や運動不足を解消し、内臓脂肪を減らしましょう。健康診断でメタボリックシンドロームや中性脂肪、血圧、血糖値の高値を指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。
狭心症
狭心症とは心臓への血液の流れが一時的に悪くなり、血液の供給が不足して起こります。動脈硬化が原因で発症することが多いです。歩行中などに前胸部や肩に痛みや締め付けられる感じが起こり、数分以内でおさまることを繰り返すのが特徴です。
狭心症の治療は主に薬物療法です。状態によっては手術を行います。また、生活習慣の改善や禁煙をするなど、動脈硬化の進行予防も行います。繰り返し起こる胸痛や胸部の圧迫感などの症状があれば早めに循環器科を受診しましょう。

