「中性脂肪を下げる薬」に痩せる効果はない?医師が副作用と市販薬との違いを解説!

「中性脂肪を下げる薬」に痩せる効果はない?医師が副作用と市販薬との違いを解説!

「中性脂肪」の正しい対処法・改善法は?

中性脂肪を下げるには、まずは食事や運動習慣の改善を行いましょう。

薬に頼らない中性脂肪対策とは

薬に頼らずに中性脂肪を下げるには、まずは食事や運動など、生活習慣を改善しましょう。中性脂肪が高くなる原因は、食べ過ぎや飲み過ぎ、肥満、運動不足などです。食事や飲酒の制限や肥満の解消で中性脂肪を下げる効果が期待できます。

コレステロール・中性脂肪を減らす食生活と生活習慣

中性脂肪を減らすには、食生活や生活習慣を改善しましょう。中性脂肪を減らすための食生活と生活習慣は、コレステロール値やメタボリックシンドロームなどの改善にも共通する点が多くあります。

●中性脂肪を減らす食生活

・適正なエネルギー摂取量にして、適正体重を維持する
適正なエネルギー摂取は、コレステロール値やメタボリックシンドロームの改善効果もあるとされています。
BMIが25以上ある場合は、今より摂取エネルギーが少なくなるように食事量や内容を見直しましょう。特に夕食の過剰摂取は過体重につながりやすいため、まずは夕食の改善に取り組むことがおすすめです。 ・糖質の過剰摂取をしない
糖質の過剰摂取は中性脂肪が高くなる原因になります。
ごはん、パン、麺などの主食は糖質を多く含む食品です。他にも菓子やジュースなどは果糖を多く含みます。主食の大盛りや、1食で主食を重ねて食べることは、糖質の過剰摂取になりやすいです。また、水分補給にジュースや糖入りのコーヒーなどを摂取することも、糖質の過剰摂取になるおそれがあります。エネルギーの過剰摂取になる場合もあるため、食べ過ぎや飲み過ぎないようにしましょう。 ・適正な飲酒量にする
アルコールはエネルギーを多く含み、過剰摂取では中性脂肪が高くなる原因になります。健康日本21では、1日の摂取目安は、純アルコール量で20g以下が推奨されています。

純アルコール量およそ20gの目安

種類 度数 量

ビール 5% 500mL

日本酒 15% 約180mL

ワイン 14% 約180mL

焼酎 25% 約110mL

・魚の摂取を増やす
魚にはn-3系脂肪酸という、中性脂肪を下げる効果がある脂肪が多く含まれています。魚の中でも脂肪が多い青魚の摂取がおすすめです。

●コレステロールを減らす食生活

・エネルギー摂取を適正量にする ・飽和脂肪酸、コレステロール、トランス脂肪酸を制限する
飽和脂肪酸は肉や乳製品、加工食品に多く含まれます。コレステロールを多く含む食品は卵や魚卵、レバーなどです。トランス脂肪酸は加工食品などに多く含まれています。 ・食物繊維を積極的に摂取する
食物繊維は野菜、海藻、きのこ、未精製の穀物(玄米や全粒粉など)などに多く含まれています。 ・動物性の脂や脂質の多い肉の摂取を控える
牛脂、ラード、バターなど、動物性の脂やバラ肉など、脂質の多い肉の摂取を控え、大豆や大豆製品を積極的に摂取しましょう。

●食生活以外の生活習慣の改善
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化することで、中性脂肪・コレステロールを減らす効果があるという報告があります。

「中性脂肪を下げる薬」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「中性脂肪を下げる薬」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

中性脂肪を下げる薬は何科に行けば処方されますか?

伊藤 陽子(医師)

健康診断などで、中性脂肪が高いと指摘されたら、一般内科を受診しましょう。すぐに薬を処方されることは少ないでしょう。まずは、治療の基本となる食事療法や運動療法など生活習慣の改善を行います。効果が不十分であったり、合併症がある場合に薬物療法を併用する場合があります。

中性脂肪の治療薬は何日服用したら効果が出ますか?

伊藤 陽子(医師)

中性脂肪の治療薬の効果が出る時期については、薬の種類などで異なります。おおむね4週間程度では、治療効果が発揮されていると考えられます。
・フィブラート系は、12週間で43%~48%程度の低下
・EPA・DHA製剤は、8〜52週間で14〜20%程度の低下
・スタチン系は、12週間で12%~19%程度の低下
と報告されています。

まとめ 中性脂肪の薬は食事・運動療法と合わせて使用しましょう

中性脂肪の治療の基本は、食事療法と運動療法です。中性脂肪を下げる薬を使用しても、食べ過ぎや飲み過ぎの生活習慣では薬の効果は十分に発揮されません。薬が開始になっても、食事療法・運動療法も合わせて行いましょう。

「中性脂肪」の異常で考えられる病気

「中性脂肪」から医師が考えられる病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

内分泌系の病気

糖尿病

肥満症

甲状腺機能低下症

消化器系の病気

急性膵炎

閉塞性黄疸

脂肪肝肝硬変

腎臓内科の病気

慢性腎臓病

中性脂肪が高い状態が続くと、生活習慣病の発症や動脈硬化の進行・心脳血管疾患を発症するリスクになります。中性脂肪の異常を指摘されたら、症状がなくても早めに医療機関を受診しましょう。

「中性脂肪」の異常で考えられる症状

「中性脂肪」から医師が考えられる症状は4個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

激しい腹痛

吐き気

発熱

低体温

中性脂肪が異常値であっても症状が現れることは少ないです。過度な食事制限や甲状腺疾患では中性脂肪が異常値となる事があります。また、高すぎると、急性膵炎を発症することがあります。激しい腹痛や吐き気などの症状が現れたら、速やかに救急要請をしましょう。

参考文献

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版|日本動脈硬化学会

中性脂肪/トリグリセリド|厚生労働省

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配信元: Medical DOC

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