ケーラー病の治療
ケーラー病では症状が数年に及ぶような例はほとんど見られず、患部の安静を心がければ特に治療をしなくても、やがて骨はもとの状態に回復し、それにともない症状も自然と軽快していくことが知られています。特別な処置なく治癒させても、後遺症のように長期的な影響が残ることもほとんどありません。
したがって治療においては、安静と定期的な経過観察が第一となります。
痛みの症状が続き、骨の形状に異常が確認できるうちは、患者の足に過度な負担がかからないように、激しい運動などを避けるよう指導します。
痛みが強い場合は、鎮痛や消炎を目的とした湿布薬や軟膏薬が処方されます。
偏平足が確認できる患者に対しては、足のアーチ構造を助けるインソールを使用するなど、偏平足の治療や改善を並行しておこなうケースもあります。
ケーラー病の治療中も、無理をしない範囲であれば日常的な歩行や軽い運動をすることは問題ないと考えられています。歩行が困難なほどの重症例では、専用に成形したギプス等で患部を保護することもあります。
ケーラー病になりやすい人・予防の方法
ケーラー病は5歳前後、10代になる前の男児に発症しやすいことが知られていますが、女児でも発症が見られないわけではありません。偏平足であったり、運動量が多く活発な児童は発症リスクが高い可能性があります。
歩き方など、子どもの日常的な動作をよく観察しておくことは、ケーラー病の早期発見に役立つでしょう。
ケーラー病の予防方法としては、普段使用する靴への注意や偏平足の予防などが挙げられます。
該当世代の児童に、足の形やサイズに合わない靴を履かせることは、できるかぎり避けましょう。偏平足を防ぐための運動や、装具の工夫もケーラー病の予防につながります。
関連する病気
オスグッド・シュラッダー病
ペルテス病セーバー病
フライバーグ病
参考文献
落合達宏 小児の運動器の基本的診察とポイント The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 55巻1号 2018
日本足の外科学会フライバーグ病
日本整形外科学会 足の慢性障害
大塚隆信 et al 小児の股関節・下肢装具の適応と実際 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 54巻 10号 2017
日本整形外科学会幼児期扁平足

