胃がんの前兆症状として皮膚にいぼができることはあるの?
胃がんと関連する皮膚病変として、SisterMaryJoseph結節や、悪性表皮腫、レーザー・トレラー徴候、皮膚筋炎などが挙げられます。この中でいぼ状(皮膚の突出した病変)の所見がみられるものとして、SisterMaryJoseph結節、レーザー・トレラー徴候が考えられます。
SisterMaryJoseph結節は臍のくぼみにみられる転移性の皮膚病変です。臍は皮下脂肪と筋層がないため、腹膜転移から直接がんが浸潤しやすいと考えらえています。一般的には、このような皮膚転移がみられると予後は不良です。
レーザー・トレラー徴候は、脂漏性角化症が急速に拡大する状態です。脂漏性角化症自体は、中年以降でよくみられる良性の皮膚病変です。褐色から黒褐色の隆起したかゆみを伴ういぼ状の病変で、加齢現象の一つとして考えられています。この病変が数週間から数か月の間に急速に大きく、数が増える現象がレーザー・トレラー徴候です。この病変はがんの治療後に消退するという報告もあります。多くはがんの発見前後1年以内にみられると言われています。
胃がんを発症すると皮膚にいぼができる原因
胃がんに関連して皮膚のいぼができる原因については、まだ分かっていないことも多いです。現在の段階で考えられる原因について解説します。
がんが直接的に皮膚に影響するもの
SisterMaryJoseph結節は、がんの皮膚への転移です。このように内臓のがんが皮膚に転移することは非常に珍しいですが、胃がんでみられることもあります。
がんから放出されるサイトカイン
内臓にがんができると、がんからサイトカインや成長因子を放出します。このサイトカインや成長因子が表皮角化細胞を刺激し、増殖することでレーザー・トレラー徴候がみられるようになると考えられています。

