ピーマンの栄養素は?健康効果・食べすぎると現れる症状・効率的に摂取できる方法などを解説します。

監修管理栄養士:
前原 尚子(管理栄養士)
病院で委託栄養士として給食管理業務や調理業務を担当。その後カフェで菓子製造に携わり製菓衛生師取得。保育園栄養士として従事しながら管理栄養士資格取得し現在15年目。母子栄養指導士(母子栄養協会)取得。
ピーマンとは?

ピーマンはナス科トウガラシ属に分類され、パプリカやししとうがらしと同じ唐辛子の仲間です。中南米原産の唐辛子がコロンブスによりヨーロッパに伝わり、辛みのない唐辛子を改良して誕生したと言われています。日本で栽培が始まったのは、明治時代からで、家庭で食べられるようになったのは第二次世界大戦後からになります。未熟果をピーマン、完熟果を赤ピーマンと呼んでいます。
現在ではハウス栽培が普及しているので、年中通して出回りますが、露地栽培の旬は6月から9月頃です。
ピーマン1個に含まれる栄養素

ビタミンC
青ピーマン1個(可食部35g)のビタミンC量は、約26.6mgです。これは、成人男女の1日当たりビタミンC推奨量100mgの約27%に相当します。ビタミンCは、骨や腱などの結合たんぱく質であるコラーゲンの生成に必須の化合物です。不足すると血管がもろくなることがあります。また、ビタミンCによる抗酸化作用として、がんや動脈硬化予防、老化防止などの有効性が注目されています。
ビタミンE
青ピーマン1個(可食部35g)のビタミンE量は0.28㎎です。1日の目安量は、成人男性で6.5㎎、成人女性で6.0㎎です。ビタミンEは、抗酸化作用が強く、血管を健康に保ち、血中のLDLコレステロールの酸化を抑制したり、赤血球の破壊を防いだりする作用があることが知られています。また、細胞の酸化を防ぐため老化防止にも効果があります。
カリウム
青ピーマン1個(可食部35g)に含まれるカリウム量は、約66.5mgです。カリウムは、成人の1日当たりの目標量として、男性2500mg、女性2000mgが推奨されています。カリウムは、ナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持するほか、神経伝達や心臓・筋肉の正常な働きの維持に欠かせないミネラルです。また、ナトリウムの排泄を促進する作用があるため、血圧の上昇を抑える働きも期待されています。
食物繊維
ピーマン1個(可食部35g)の食物繊維量は、0.81gです。生活習慣病の発症予防の観点から、目標量として1日当たり成人男性で20〜22g以上、成人女性で18g以上と設定されています。
食物繊維は、「ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体」と定義されています。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に大別され、どちらも体内に吸収されませんが、健康維持には重要な役割を果たしていることから、第六の栄養素といわれています。
β−カロテン当量
ピーマン1個(可食部35g)のβ−カロテン当量は、140μgです。植物に含まれるβ−カロテンは、摂取すると、小腸上皮細胞でビタミンAに変換されるのでプロビタミンA(ビタミンA前駆体)と呼ばれ、ビタミンAに分類されます。β−カロテンは、緑黄色野菜や果物に多く含まれている色素成分で、目や皮膚の粘膜を健康に保つ、抵抗力を高める、視力を保つなどの働きがあります。

