ピーマンの種とわたに含まれている栄養素

ピーマンの種とわたには、独特の香りや風味のもととなる成分が含まれており、皮の部分とは異なる特徴があります。苦みや食感が気にならなければ、料理に取り入れることで栄養を無駄なく摂取できます。
ピラジン
ピラジンはピーマン特有の香り成分で、種やわたの部分に多く含まれています。一部の研究では、血流をサポートする可能性が示されていますが、脳梗塞や心筋梗塞の予防効果が人で確立されているわけではありません。そのため、「健康維持に役立つ可能性がある成分」として理解するとよいでしょう。
クエルシトリン
クエルシトリンはポリフェノールの一種で、ピーマンの苦味のもととなる成分です。抗酸化作用を持つことが知られていますが、便秘改善や利尿作用、抗うつなどの効果は限定的で、食品としての摂取で明確な効果が証明されているわけではありません。健康づくりの一要素として取り入れる程度が適切です。
カプシエイト
カプシエイトは、唐辛子のカプサイシンに似た構造を持つ成分で、辛味がほとんどないのが特徴です。代謝をサポートする可能性が指摘されていますが、免疫力の向上や血流改善などについては人での十分なエビデンスはありません。
また、種やわたにはビタミンCやカリウムも含まれているため、苦味が気にならない場合は刻んで炒め物やグリル料理に使うと、食材を無駄なく活用できます。
カラーピーマンに含まれる栄養素

ピーマンは、色によって含まれる栄養素の値が違ってきます。文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」によると、100g当たりの含有量の値に違いが特に大きいのが、β−カロテンです。
β−カロテン量は、
緑色:400μg
赤色:1100μg
オレンジ色:630μg
黄色:200μg
ビタミンC量では、
緑色:76㎎
赤色:170㎎
オレンジ色:150㎎
黄色:150㎎
ビタミンE量は、
緑色:0.8㎎
赤色:4.3㎎
オレンジ色:3.1㎎
黄色:2.4㎎
カリウム量は、
緑色:190㎎
赤色:210㎎
オレンジ色:230㎎
黄色:200㎎
食物繊維量は
緑色:2.3g
赤色:1.6g
オレンジ色:1.8g
黄色:1.3g
100g当たりで、比較してみると、カラーピーマンは、緑ピーマンより、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム量において多く含まれていることがわかります。食物繊維量においては、未熟果の緑ピーマンが多くなっています。

