ピーマンを食べ過ぎると現れる症状

下痢や頭痛
ピーマンにはビタミンCが含まれていますが、食品からの摂取でビタミンC過剰症が起こることはほとんどありません。余分なビタミンCは尿中に排泄されるため、通常の食事量では心配ありません。しかし、ピーマンを大量に食べると、不溶性食物繊維の摂りすぎや、種や皮が消化しにくいことなどが原因となり、下痢・腹痛・胃もたれなどの消化器症状がみられることがあります。
アレルギー反応
ピーマンによるアレルギーは、ピーマンに含まれる特定のたんぱく質に対して体が過敏に反応することで起こります。ピーマンアレルギーの主な症状としては、じんましん、皮膚のかゆみや腫れ、胃痛、嘔吐、下痢などがあります。また、花粉症(特にシラカバ・ハンノキなど)を持つ人では、交差反応によって口の中がかゆくなる・唇が腫れるなどの「口腔アレルギー症候群」が起こる場合があります。ピーマンを食べた後にこれらの症状が続く場合は、医療機関で相談することが推奨されます。
関節炎
ピーマンを含むナス科の野菜が関節炎や関節リウマチの悪化につながるという説がありますが、現在のところ、これらの食品と関節炎の発症・悪化を直接結びつける明確な科学的根拠はありません。レクチンやグリコアルカロイドといった成分が影響するという報告も一部ありますが、研究レベルは限定的で、人での因果関係は確認されていません。一般的には、ナス科野菜は抗酸化作用を持つ栄養素を含み、健康的な食生活の一部として問題なく摂取できます。ただし、体質によって特定の食品で症状が悪化する場合もあるため、食べた後に関節の違和感や不調が続く人は、医療機関や専門家に相談し、自身の体に合った食事を選ぶことが大切です。
ピーマンを効率的に摂取する方法

食材や油との組み合わせ
ピーマンに含まれるβ−カロテンは脂溶性ビタミンなので、油を使った調理で吸収率がアップします。また、ピーマンに含まれるビタミンCは水溶性ですが、加熱による損失が少ないとされています。ごま油やオリーブオイルで炒めたり、オイル漬けのツナなどと和えると良いです。
短時間で加熱調理
ピーマンに含まれるカリウムは水溶性のため、煮たり茹でたりすると煮汁に溶け出てしまいます。豊富に含まれるカリウムの損失をなるべく少なくするためにも、短時間で調理すると効果的に摂取できます。
切り方を変える
ピーマンの切り方を変えることで、食感と苦みを調整することができます。ピーマンをへたが上になるように置き、繊維に沿って縦に切ることで、ピーマンの細胞が壊れにくく、苦味が抑えられます。シャキシャキとした食感になるので、チンジャオロースなどの料理におすすめです。また、繊維に対して垂直になるように横方向に切ると、苦味がでやすくなりますが、火が通りやすくなるので、電子レンジで調理する際などに適しています。
「ピーマンの栄養」についてよくある質問

ここまでピーマンの栄養について紹介しました。ここでは「ピーマンの栄養」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ピーマンを毎日食べるとどのような効果が現れるでしょうか?
前原 尚子
ピーマンを日常的に食べることで、ビタミンCやβ-カロテンなどの抗酸化成分を摂取でき、肌の健康維持や免疫機能のサポートが期待できます。また、食物繊維によって便通の改善につながったり、カリウムの働きによりむくみの予防にも役立つ可能性があります。ただし、ピーマンを一度に大量に食べると、不溶性食物繊維の摂りすぎなどで腹痛や下痢などの消化器症状が出ることがあります。一般的な食事量であれば問題ありません。
なお、ピーマンの摂取に明確な「理想量」はありませんが、1個(約30〜40g)は、日常の食事に無理なく取り入れられる目安量です。また、緑ピーマンは淡色野菜に分類され、赤や黄などの完熟ピーマンは緑黄色野菜に含まれます。栄養バランスの観点から、さまざまな野菜と組み合わせて摂取することが推奨されます。
まとめ
ピーマンには、抗酸化作用のあるビタミン類や便通改善作用のある食物繊維、血圧降下作用のあるカリウムや、香り成分でもあり血流を良くするピラジンを含む緑黄色野菜です。また、ピーマンに含まれるビタミンCは熱に対しても安定的に摂取できるという特徴があります。しかし、一度に過剰摂取すると、腹痛や下痢などの症状があらわれるため注意が必要です。
ピーマンの栄養を効果的に摂取するためにも、色とりどりのピーマンを他の食品と組み合わせてバランス良く取り入れ、日々の食事を楽しむことをおすすめします。
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腹痛嘔吐参考文献
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
健康長寿ネット
ピーマン|野菜の図鑑web
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