クラシックやトラッドの気配が漂う秋冬、改めてローファー人気が上昇中です。ふと周りを見渡せば、あのおしゃれスタイリストたちの足元にもローファーが! いつもそこにある存在(定番)だからこそ、それぞれのスタイルを映すアイテム。普段から愛用するスタイリストに聞いた、今季のローファーとの付き合い方をお届け。
CHIHARU DODO 百々千晴
SHISHIKUI×HARUTAのコラボローファー、SHISHIKUIの〈holed top〉トップス、〈MIC〉パンツ、ストラップブラ、リング、CHANELのバッグ、Cartierの時計は全て本人私物
愛用しているSHISHIKUI×HARUTAのローファーを主役に、11月の気分にフィットするスタイリングを披露してくれた百々さん。「このコーデュロイパンツみたいな、ゆったりしたボトムが気分だから、ローファーのはき方も変わってきたのかも」。ネイビーとブラックのシックな色合い、チラッと覗くストラップブラのパープルもおしゃれ。
SAINT LAURENTのローファー、レザージャケット、SHISHIKUIの〈short jean〉デニムパンツ、〈HOWA〉トップス、ベルト、眼鏡、ソックスは全て本人私物
最近手に入れたというSAINT LAURENTの“ル・ローファー”は、百々さんらしいデニムスタイルで。スタイリングポイントは? と聞くと「絶対に可愛いと狙っていたSAINT LAURENTのレザーブルゾンを手に入れたので、お披露目したかったの♡」とおちゃめな返事が。今季トレンドのレザーブルゾンにデニムのショートパンツ、ソックス合わせのローファースタイル、これはぜひ真似したい!
上に並ぶローファーたちは、最近の百々さんのスタメン。1年前くらいに買ったCHANELはバックスリングなデザインに惹かれて。じっくりはきこまれたMANOLO BLAHNIKのローファーは10年選手。SAINT LAURENTとSHISHIKUI×HARUTAのコラボローファーは今回はいてくれたもの。全て本人私物
これまでにないバランスも気分
—この秋、新調したローファーは?
SAINT LAURENTの“ル・ローファー”。すっきりしたノーズにクシュクシュとしたシャーリングが可愛くて。チョコレートブラウンのスエードにしました。
—ローファー選びのマイルールは?
ない(笑)! 本能で可愛い♡と思ったものを選んでます。ベーシックなローファーはHARUTAが好き。もう20年以上愛用しているし、好き過ぎて私が手掛けた歴代ブランド全てでコラボしているくらい。HARUTAとは違う魅力を持ったローファーに出会って可愛いって思ったら、どんなに突拍子のないデザインだったとしても買ってます。
—人気のSHISHIKUI×HARUTAコラボ、こだわりポイントは?
オリジナルのデザインが好きなので、そのバランスはあえて変えていないんです。素材をHARUTAにはないスエードに、アッパーの色とソールの色の組み合わせも選んでいます。日本人の足に合うように作られているので歩きやすいし、値段も手ごろ。ボロボロになるまではきこめるし、買い替えもしやすい。HARUTAのローファーってすごくいい商品だと思います。
—この秋はどんな風にローファーをはきたい?
これまで特徴的な甲の部分を隠さないようにするのが“ローファーのはき方”だって思っていたし、実際、今でもそうはくのが好きなんですが、今季はボトムが被ってトウの部分しか見えないようなバランスも嫌じゃないし、可愛いって思う。ユルッとしたシルエットのパンツが気分なせいかな。
Profile _百々千晴 1980年生まれ、45歳。登録者数12.9万の人気YouTubeチャンネルやInstagramで垣間見えるチャーミングな人柄も支持される売れっ子スタイリスト。自身が手掛けるブランドSHISHIKUI(シシクイ)、VAKT.(バクト)も大人気。ポッドキャストdodo on airも要チェック!
AYA KANEKO 金子綾
TOD’S for Ron Hermanのローファー、emmiのソックス、TOMEのスカート、ヴィンテージのロックT、COUDREのブルゾン、パールのピアス、BOTTEGA VENETAのリュック、Cartierの時計、リングは全て本人私物
この秋、「新しくトライしてみようかなと思った」と言うスカート×ローファーの着こなしは、ソックス使いが鍵。「マネキンはハイソックスではいてたんだけど、なんか気になってスーッとおろしてみたら、クシュッとするたまり具合が絶妙と思って(笑)」というソックス好きの綾さんらしいエピソードが可愛い。

