MAKIKO ITO 伊東牧子
SEBAGOのローファー、ZARAのランジェリードレス、ヴィンテージのレザージャケット、Tabioのソックス、NEOUSのバッグは全て本人私物
「今季はランジェリーライクなルックが流行ってますよね。大好物なので全力でのっかりました。レザージャケットやローファーのおかげで、セクシーにならずに着こなせる」。
SEBAGOのローファー、AURALEEのトレンチコート、comme si studioのトップス、CODE Aのサブリナパンツ、AESTHER EKMEのバッグは全て本人私物
サブリナパンツに素足でローファーが気分。トレンチコートでフレンチなモードに。
どこかに女っぽいエッセンスが、私らしい
—愛用しているローファーは?
GUCCIのホースビット、Dr.Martens、SEBAGO。私は年単位でスタイリングの気分が変わるので、この3足をそのときのムードで使い分け。ここ何年かは洗練されたミニマムなスタイルが好きで、持っている中で一番クラシカルなSEBAGOばっかりはいています。
—ローファー選びのマイルールは?
ブランドの主張がないものが好き。
—ローファーコーデで気を付けていることは?
女っぽいエッセンス。ローファーのメンズライクだったりトラッドなムードそのままのスタイリングは自分にしっくりこないので、肌見せしたり、レースのアイテムを合わせたりしています。
—理想のローファースタイルアイコンは?
ゾーイ・クラヴィッツとクロエ・セヴィニー。彼女たちの少し気怠いというか、生き様がにじみ出てるような、ローファーのはき方が好きです。張り切ってないのにおしゃれ。
—今季、欲しいローファーはある?
SEBAGOの色違いが欲しいです。ブラウン! グレーとかネイビーの服を合わせて色遊びしたい。全身ブラウンコーデも可愛いですよね。
—秋はどんな風にローファーを楽しむ予定?
そろそろ40歳だし、膝のくすみとかも気になるし、足を出すのは控えなきゃなと思って封印してたんです。でも、この秋冬はもちろん2026年春夏コレクションでもミニ丈がたくさん出ていて、やっぱり可愛いなって。なので、今は脚を出しちゃえ!って気分で。ローファーもミニではきたい。寒くなってきたらミニスカートにシアーな黒いストッキングを合わせて、さらに白いソックス+ローファーってコーデがしたいです。
—あなたにとってローファーは?
ジェーン・バーキンのバーキンみたいな存在(笑)! ずっと同じものを着てる人って好きなんですよ。その人といえば! みたいなアイコニックなスタイルが確立されている気がして。ローファーが私にとってそういうポジションであってくれたらいいな。本当に大好きで、ビーサンの季節以外は1年中はいてます。
SEBAGOのローファー、AMOMENTOのカーディガン、RUBYのスカート、Tabioのソックスは全て本人私物
「先日お仕事で行ったニュージーランドのRUBYってショップで見つけた可愛いギンガムチェックのスカートが主役。渋い色のカーディガンやローファーで、大人のギンガムチェックスタイルに」。
SEBAGO
1946年に北米・ニューイングランド出身のネイティブインディアンと2人の友人によってメイン州で創業したフットウェアブランド。ハンドメイドで作られる完成度の高い靴は、トラッドやアイビー愛好家の定番!
ここ2、3年はSEBAGO一筋と話す伊東さんは、同じローファーで3パターンの着こなしを披露。「SEBAGOのローファーは、しれっとしてる佇まいが好き。人間だったら“あ、SEBAGOですが何か?”みたいな(笑)。ハリ感のあるしっかりとしたレザーなんですが、見た目ほど頑固じゃなくて、最初から靴擦れしなかったんです。そこも魅力的。こっちを受け入れてくれるけど、自分の芯はある(型崩れしない)。性格がいいんですよ、この靴」と溺愛。
Profile _伊東牧子 1987年生まれ、37歳。大胆だけど媚びない肌見せ、シンプル+少しのギャルみが生む今っぽいスタイリングテクニックがピカイチ。トレンドに敏感な私服はいつもおしゃれで「それ、どこの?」とよく現場で質問攻めに合っているほど。明るくHAPPYな人柄でタレントからの指名が絶えない人気スタイリスト。
phptgraph:KOUSUKE MATSUKI(dodo & kaneko), MISUZU OTSUKA(higuchi), MAYA KAJITA[e7](still)
otona MUSE 2025年12月号より

