血液透析中に“よく起こる5つの症状”をご存じですか? つらい症状の原因を医師が解説

血液透析中に“よく起こる5つの症状”をご存じですか? つらい症状の原因を医師が解説

トラブルを防ぐためにできること

トラブルを防ぐためにできること

編集部

病院やクリニックでは血液透析中のトラブルをどのように防いでいるのですか?

小原先生

医療従事者は、血液透析前後の血圧や体重、取り除く水分の量を細かく管理し、患者さんごとに安全な設定をおこなっています。血液透析中もこまめに血圧や脈拍を確認し、異変があれば水分を取り除くスピードを調整します。また、体調に合わせて血液透析液の成分を変えたり、横になる姿勢を調整したりして、できるだけ負担を軽くする工夫がなされています。医師・看護師・血液透析機器の専門スタッフが連携し、安全を支えています。

編集部

血圧低下などが起きた際、血液透析中にどのような対応がおこなわれますか?

小原先生

血圧が下がった場合は、水分を取り除くのを一時的に止めたり、塩分を含んだ点滴を入れて血液量を回復させたりします。足のけいれんが強い場合には、血液透析液の温度を下げる、体の向きを変える、けいれんを抑える薬を使うなどの対応が取られることもあります。多くのトラブルは適切に対処すれば改善しますので、症状を我慢せず早めにスタッフへ伝えることが大切です。

編集部

自宅での過ごし方や食事・水分管理で気を付けるポイントを教えてください。

小原先生

血液透析前に体重が増えすぎないよう、水分や塩分の摂取を控えることが基本です。特に塩分を摂り過ぎるとのどが渇き、水分を多く飲んでしまいます。また、十分な睡眠とバランスの取れた食事で体調を整えることも大切です。血液透析の日は軽めの食事を心がけ、血液透析後は急に立ち上がったり動いたりするのを避けましょう。日々の体調を記録しておくと、変化に早く気づくことができます。

編集部まとめ

血液透析治療を受けながら日々を過ごすことは、決して楽なことではありません。しかし、血液透析中のトラブルの多くは、その仕組みを理解し、水分・塩分管理や体調管理を心がけることで予防や軽減が可能です。症状が出た時には我慢せず医療スタッフに伝え、日頃から体調の変化を記録しておくことも大切です。医療チームと協力しながら、安心して治療を続けられる環境を一緒に作っていきましょう。本稿が読者の皆様にとって、より安全で快適な血液透析生活を送るための一助となれば幸いです。

配信元: Medical DOC

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