筆者の体験談です。
旅行先でアプリを頼りに移動していた時のこと。駅から「徒歩5分」のはずが、目に見えない距離に時間を取られ──。地元との「駅の規模の違い」が生んだ、計算外の焦りと気づきのお話です。
歩き出してすぐの違和感
旅行中は地図アプリの案内が頼り。
目的地までは「徒歩5分」と表示されていました。
友人との待ち合わせにも余裕があるし、この時間なら問題ないだろうと軽い気持ちでいた私。
でも、電車を降りた瞬間、ほんのりとした不安が胸に浮かびました。
「なんだか遠いかも」と胸がざわつき、足取りまで速足になってしまったのです。
複雑な地下構内にのみ込まれる
ホームから階段を上がっても、そこは広い地下通路が続くばかり。
案内板を見つけても、矢印が多くて判断がつかず、目的の出口がどちらなのか見極められません。
似たような通路が何本もあり、「さっき通った場所と同じ?」と不安が大きくなりました。
普段使っている駅とは桁違いで、構内の広さも通路の数もまったく別物。
「こんなに広いなんて聞いてない……」
歩いても歩いても景色が変わらないようで、まるで地下の迷路をさまよっている気分になります。
時計を見る回数が増え、「間に合うかな」と胸のざわつきが強くなる一方。
出口の方角ばかり気にして歩いていたせいで、焦りがにじんできました。

