ポリープ様声帯の治療
ポリープ様声帯の治療は、症状の重さや原因に応じて異なります。一般的には、生活習慣の改善から始め、必要に応じて手術や音声治療が行われます。
保存的治療
軽度のポリープ様声帯の場合、生活習慣を見直すことで改善されることがあります。禁煙や過度な飲酒を控え、喉を潤すための水分補給を心がけることが基本です。また、日常的に声を使う頻度を減らし、声帯が休まるように心がけましょう。
薬物療法
消炎薬やステロイド剤の吸入療法を行う場合もあります。消炎薬やステロイドホルモンの吸入療法は、喉や声帯の炎症を抑える効果があり、ポリープ様声帯を改善できることがあります。
ステロイドの吸入療法は、短期間での症状の改善が期待できますが、副作用のリスクをともなうため、医師の指示のもと適切に行いましょう。
手術治療
腫れがひどい場合や、保存的治療で改善が見られない場合は、声帯の粘膜の腫れた部分を切除することでポリープ様声帯の改善を図ります。繊細な手術になるため、声帯を立体的に見ることができる顕微鏡を使って行う場合が多いです。術後は、しばらく声を出すことを控える必要があります。
音声治療
音声治療は、発声の正しい仕方を言語聴覚士から学ぶことで、声帯への負担を減らす治療法です。とくに手術治療後に行われることが多く、職業上声を使うことが多い人は、症状の改善や再発予防のために効果的だといえます。
ポリープ様声帯になりやすい人・予防の方法
ポリープ様声帯は、職業上声を酷使する人や、喫煙の習慣がある人、慢性的に喉が炎症している人に発症しやすいです。
そのため、日常生活を見直すことがポリープ様声帯の予防に直結します。具体的な取り組みとして、喫煙習慣がある方は禁煙に取り組むことが重要です。タバコを吸うことで喉が乾燥し、声帯が炎症を起こしやすくなるため、禁煙によりポリープ様声帯の発症リスクを大きく下げることができます。
また、声帯の乾燥を防ぐために、こまめな水分補給(コーヒーやアルコールの摂取は控える)、適度な湿度を保つといった対策が挙げられます。
これらの予防策を講じたうえで、長時間大きな声を出さない、無理に声を張らないなど、声帯にかかる負担を減らすことも大切です。
関連する病気
声帯結節声帯ポリープ慢性副鼻腔炎アレルギー性鼻炎逆流性食道炎扁桃腺炎
喉頭肉芽腫
喉頭癌
参考文献
徳島県医師会「ポリープ様声帯」
慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト「声帯の病気」
J-Stage「ポリープ様声帯, 声帯ポリープ, 声帯結節に対する手術の効果」

