姉に助けを求める
「お姉ちゃん、私、どうしたらいい?」
サトルの不倫を確信した私は、3歳年上の姉・奈々子に電話で泣きつきました。姉は静かにこう言います。
「理々子、動く前に証拠をつかまないとダメ。そして、絶対に動揺しないで、最後の一撃を食らわせるまで、夫に油断させ続けるのよ」
私はその晩、子どもたちを寝かしつけながら、何度も何度もその言葉を繰り返した。まずは証拠。そして動揺しないこと。
サトルが夢中になっているのは、おそらくラウンジにいる女の子でしょう。ラウンジに行く日の彼の最近の浮ついた表情、急に増えた出張、そしてあの高額なレシートが、全てを物語っています。
私は3人の子を持つ母。この人生を台無しにさせるわけにはいきません。これは、私の逆襲の序章なのです―――。
あとがき:幸せの扉の向こう側
理々子の日常は、多くの主婦が共感する「賑やかでカオスな幸せ」です。しかし、この幸せは夫の誠実さという薄い氷の上に築かれていました。高額なレシートという決定的な「違和感」は、見ないふりができない残酷な現実を突きつけます。
ここで理々子が感情的にならず「怖くて聞けない」という弱さと、「証拠探し」という決意の間で揺れ動く姿が、物語の緊張感を高めますね。あなたならこんなとき、どう動きますか?
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

