
本宮泰風と山口祥行が、9月24日に都内で行われた「龍が如くスタジオ」の新作タイトル発表会「RGG SUMMIT 2025」に登壇。「龍が如く」と「日本統一」のコラボプロジェクトが始動したことを発表した。
■「龍が如く」と「日本統一」のコラボプロジェクトが始動
「龍が如く」シリーズは、“大人向けのエンターテインメント作品”というコンセプトのもと、2005年に誕生。愛、人情、裏切りなど、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様が描かれており、これまでゲームが決して踏み込むことのできなかったリアルな現代社会を表現してシリーズ累計販売本数は2770万本/DLを超えている。
「日本統一」は2013年8月25日からスタートした任侠作品。不良少年・氷室蓮司(本宮泰風)と田村悠人(山口祥行)が、日本極道界の頂点を目指すサクセスストーリーが描かれており、シリーズ累計90作を超える人気シリーズとなっている。極道界統一を目指す理由の「日本から抗争をなくすため」など、これまでの任侠作品とは違う作風で女性ファンも多いのが特徴。
そんな「龍が如く」と「日本統一」のコラボは、「日本統一」の制作チームが映像を手掛け、2026年2月12日に発売予定のゲームソフト「龍が如く 極3 / 龍が如く 3外伝 Dark Ties」へと繋がる物語が展開する。「日本統一」で主演・総合プロデュースを務める本宮が「桐生一馬」役、相棒・田村を演じる山口が「真島吾朗」役、そして中谷一博が「錦山彰」役、松田賢二が「伊達真」役に決定。
「龍が如くスタジオ」代表で制作総指揮を務める横山昌義は「シリーズものが背負ってる宿命として、昔のストーリーが分からないとなかなか入り込めなないという人も多いと思うんです。そこで、楽しく『龍が如く』の原点とも言える『1』とか『2』のストーリーが見れたら楽しかろうなと頭をよぎったんです。4月くらいによぎって、5月くらいに本宮泰風さんに相談をし、そして本日発表できるところまでやって参りました」とコラボに至った経緯を発表。
横山と食事に行った時に「こんなの出来たりします?」と聞かれた本宮は「できますよ」と即答したという。本宮は「うっかり返事してしまいました。詳細を知らずに返事をしてしまって、後々、いろいろ困りました(笑)」とその時のことを振り返った。

■山口祥行「初めてこんなに“役づくり”したなって思います(笑)」
主人公・桐生を演じることについて本宮は「僕が桐生一馬をやるとも思ってなかったし、細かいところを全然考えてなかったんです。意外と桐生一馬を演じるのって怖いんですよ。『お断りしたほうが良かったかな』って一瞬思ったりもしました」と明かした。
本宮のそういう思考を先読みしたのか、横山は「『やります』ってすぐに言ってくれたので、動いたほうがいいとなって。外堀を埋めて(笑)」と考え、脚本などを早々に進めていったという。その行動力に本宮は「固めるのが早かったですよ(笑)」と思わず笑顔を見せた。
しっかりと真島吾朗の役づくりをして登壇した山口は「役者生活長いんですけど、初めてこんなに“役づくり”したなって思います(笑)。(髪型も)真島スタイルで、しっかりアクションシーンもゲームをもじってやってます」と、人気キャラである真島をじっくりと研究したと語った。

■公開目標は「龍が如く」20周年記念日の12月8日
本宮が演じる「桐生一馬」は年齢設定が37歳。本宮は「おそらく、いろいろ映像化されてきた『龍が如く』の中で、桐生一馬を演じるのは僕が最高齢だと思うんですよ。桐生一馬の実年齢と比べると、おじさんだなぁって(笑)。だから、それだけ歳も違うんだからということで開き直ったところもあります」と気持ちを切り替えて役に臨んでいると明かした。
横山から「いつ目指しにしますか?」と公開日の予定を聞かれた本宮は「え?」と驚きながらも、横山に「周年(20周年の記念日)に間に合わせに行くということですよね?」と言われ、「そうですね。12月8日を目指しましょう。僕らは早いんで」と「日本統一」チームの制作スピードに自信を持っている本宮は「がんばります」と笑みを浮かべた。
最後は山口が「横山さんと本宮が楽しいコラボレーションをしていただいて、本当にゲームと実写のコラボレーションというのを僕らスタッフ陣も楽しく試みております。その辺に期待していただきたいなと思います」と、本宮が「今、山口がチラッと言いましたけど、今までの映像作品との差別化、区別化ということで、SEGAさんの方にお願いしてゲーム内の映像を使わせていただいたり、いろんな試みでやってます。もちろん『龍が如く』のファンの方も大切にしつつ、『日本統一』のファンも楽しめるようにいろんなことを考えてやってます。いろんなものを大切にしながら作っていこうと思っていますので、出来上がりを楽しみにしていてください」というメッセージを伝えて締めくくった。
また「RGG SUMMIT 2025」では「龍が如く 極3 / 龍が如く 3 外伝 Dark Ties」の発表もあり、黒田崇矢、中村獅童、石橋凌、徳重聡も登壇した。
◆取材・文=田中隆信


