■「よくない数値」どこまで頑張ればいいの?医療現場との差


骨密度がいささか低い数値が出て、「カルシウム摂りなさいよ」と医者に言われた、みや子さん。そう注意されたら意識せざるを得ない。生活のなかでカルシウムが多いと言われる牛乳やウエハースなどを積極的に摂るようにした。その結果、次の健診で「なんじゃこの数値は!?」といわれ、逆に薬が増えてしまった。「食事で摂るべき物を薬にしていたら、食べ物なんていらない」とみや子さんはご立腹。


医療関係に従事するきよまろさんは、「医療の矛盾と言うのか、とらえ方の違いはよくある話かと思います。例えば、運動をしてくださいと言われて、ウォーキングをしたら、軟骨がすり減って関節炎を起こして叱られた…など。よかれと思って失敗…、医療のみならず、生活でもよくある話だと思いますが、専門職の常識と一般人の常識には違いがあることを常に意識しなければと思いましたね」と話す。


薬で補わなくても済むように食品から摂取する場合、どのくらいが適量なのかも気にしながら食べなくてはいけないようだ。ただ、医者のアドバイスで生活を改善しようとする前向きなみや子さんは、だからこそ長生きしたのだろう。100歳を過ぎても、「祖母は探求心が旺盛でした。戦争で『死』が間近にあったこともあり、『生きている間にしたいことはする!』という思いが強かったのかもしれません。家族はその要望にやや振り回された感はありますが、それも含めて祖母だと思うと協力したくなってしまうのです。生きていること、『新しいことにチャレンジしてみることは感動の連続だ』とよく言っておりました。最近感動した記憶がないという方は何か新しいこと、したかったことを思い出して行動してみるといいのかもしれませんね」
取材協力:きよまろ(@sobomiyako98)
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