群馬県草津町の元町議、新井祥子氏が黒岩信忠町長から性被害を受けたと虚偽の告発をした事件で、女性議員の増加を掲げて活動をしている「全国フェミニスト議員連盟」は公式サイトで、「草津町長や関係者にご負担をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。声明は11月30日付。
●「草津町長や関係者にご負担おかけした」
全国フェミニスト連盟は声明の冒頭で、新井氏の告発が虚偽と認定され、有罪判決が確定したとの報道に触れて「このような事態になったことを大変残念に思います」とコメントした。
同連盟はこれまで、新井氏を支援する立場から、新井氏を除名処分にした草津町議会などを批判してきた。今回の声明では、こうした一連の対応について、次のように謝罪した。
「当連盟のこれまでの対応が、結果として草津町長をはじめ関係者の皆様にご負担をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。
当連盟に共感し、女性議員を増やし男女同数議会を目指して活動している方々にご心配をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます」

●新井氏のインタビュー記事を削除
新井氏の有罪確定を受けて、同連盟は2022年5月発行の調査報告書『女性議員を増やす・支える・拡げる─議会におけるいじめ・ハラスメント調査報告書─』に掲載していた新井氏のインタビュー記事全文を削除する方針も示した。
また、2021年に主催したシンポジウムとセミナーで新井氏を報告者として登壇させたことについても、「直接的に裁判で争われていた内容についての発言はありませんでしたが、新井さんのことを社会に広めた結果となり、大変責任を感じています。今後はより丁寧な運営を心掛けてまいります」と述べた。

