
チャイルド・ファンド・ジャパンは、12月1日(月)~2026年2月28日(土)の期間、「杉並区民の手でネパールの子どもたちに教育を!」キャンペーン第16弾を実施している。
杉並区民の力を結集しネパールを支援
チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行う国際協力NGO。開発途上国の子ども支援を開始し、今年50周年を迎えた。

1回目のキャンペーンの寄付を活用して建設した校舎
本部を東京都杉並区に置く団体として、「杉並区民の人々と一緒に活動できる機会をつくりたい」という思いから、2010年より書き損じハガキなどの物品寄付で、ネパールへ教育支援を届けるキャンペーンを行っている。
ネパールでは、特に地方部で小学生の5人に1人が卒業できないなど、深刻な貧困が大きな課題になっている。また、杉並区はネパールの人々の人口が多く(中国、韓国に続いて3番目)、ネパールにとてもゆかりの深い地域だという。
キャンペーンには、区内の全公立小中学校へのチラシ配布、杉並区報への掲載などを通じて、区内の小中学生、保護者をはじめとする区民の人々が幅広く参加している。

昨年度は、ネパールの女の子たちへ学用品やソーラーライトなどを提供
一部の学校では、子どもたち自身が学校内で寄付を呼びかけたり、区内の企業の従業員が物品を寄付したりと、地域の力を結集してキャンペーンを盛り上げており、これまでにのべ3,000名以上が参加。約990万円分の寄付を集めてきたという。
しかし、昨今の「年賀状じまい」の影響などで、近年キャンペーン参加者は激減。第1回と比較すると、第15回キャンペーンは参加者数84%減、金額では136万円減になっている。

これは、ネパールの貧困地域で暮らす子どもたちへの学用品セット(ノートや筆記具などのセット)1,360人分に相当するという。
こうした状況を受け、今年の「杉並区民の手でネパールの子どもたちに教育を!」キャンペーンでは、子どもにもわかりやすいポスターを作成するなどし、より多くの人に参加を呼びかけている。
また、年賀状じまいでハガキや切手が家にない人も参加できるよう、昨年のキャンペーンから、古本、見終わったDVDなどの寄付も受け付けている。
このキャンペーンは、SDGs目標1「貧困をなくそう」や目標4「質の高い教育をみんなに」につながる取り組みだ。なお、キャンペーン期間外でも、物品の寄付自体は受け付けているという。
ハガキ・切手の寄付について
「杉並区民の手でネパールの子どもたちに教育を!」で集めているハガキは、未使用・書き損じの年賀状・官製ハガキ。切手は未使用の切手となっている。ハガキや切手は、少量でも古くてもOK。個人情報は厳正に管理されるが、ハガキの宛名などは塗りつぶしてから送ることも可能だ。
送付先は、下記リンクより確認を。封筒に、名前、住所、メールアドレスを記載すると受領や報告のメールが届く。より多くの支援を届けるため、ハガキでの受領の連絡はしていない。ハガキや切手は、チャイルド・ファンド・ジャパンの郵送物に使用され、節約できた費用で子どもたちに支援が届けられる。
