夫がラブホ街に滞在…
博也がこの女に「制服姿が見たい」とでも言ったのでしょうか?妻が、おなかに新しい命を宿している間に?むかつく、という言葉だけでは生ぬるい。もう、夫への信頼は、砂のように崩れ去ったと言えるでしょう。
最後に、私は位置情報のアプリを開きました。さまざまな施設の利用頻度をたどったところ、ラブホテル街に数時間滞在していたことがわかりました。風俗を調べた履歴も残っていたから、ラブホはデリヘルを呼んだ場所かもしれません。あるいは、あの制服コスプレの女と…?
どちらにせよ、私の妊娠中に、他の女と体の関係を持っていた可能性が高い。位置情報アプリの記録は、嘘をつかないですから。
私はその証拠となるすべての画面を、冷静に、自分の携帯で写真を撮り、クラウドに保存しました。手の震えはいつの間にか止まっていました。怒りが極限に達すると、人間はこんなにも冷静になれるものなのですね。
あとがき:直感が確信に変わる瞬間
吐き気すら覚えるほどの裏切りを目の当たりにしたアンリの行動は、極限の怒りの中で「冷静」そのものでした。妊娠中の体調不良を忘れさせるほどの精神的ショックが、かえって彼女に冷静な対処を可能にしました。特に、削除された証拠まで徹底的に探り当て、写真に収めるという行為は、彼女の決意の固さを示しています。
これは感情的な爆発ではなく、今後の戦いに備えた、周到な準備。「報復への準備」へと、アンリの感情がシフトした瞬間でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

