「もっと構ってほしい」「さみしい」など愛情不足を感じた犬は、行動や態度でその気持ちを表そうとします。この記事では、犬がつたえる“愛情不足のサイン”について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本先生が解説します。犬の心のSOSを見逃さず、適切に応えましょう。
愛情不足の犬がみせるサインは、主に以下の5つです。

引用元:いぬ のきもち 投稿 写真 ギャラリー
犬は不安やストレス、寂しさを感じたとき、吠えることで気持ちを発散することがあります。特に、普段は吠えないのに急に吠えるようになった場合、構ってほしい気持ちや、飼い主の気を引こうとする行動の可能性があります。長時間のお留守番や生活環境の変化がきっかけになることもあるため、日常の変化に目を向けてみてください。
2.いたずらや破壊行動が増える
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部屋の中でクッションを引き裂いたり、家具をかじったりするような行動は、愛情不足からくるストレスのサインかもしれません。とくに、飼い主さんが構ってくれない時間が長く続くと、エネルギーを発散させたい気持ちから、こうした行動に出ることがあります。
3. 体調の変化が見られる
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心理的なストレスが続くと、下痢や食欲不振、元気がないといった体調面での変化が表れることもあります。一見、病気に見える症状でも、背景には心の寂しさや不安が関係していることがあります。健康状態を確認しつつ、生活の中での愛情不足のサインを見落とさないようにしましょう。
4. 無気力になり寝てばかりいる
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愛犬がいつもより無気力であまり遊びたがらない、呼んでも反応が鈍いといった状態が続く場合、それは“諦め”の気持ちからくる行動かもしれません。構ってもらえないと感じる時間が長くなることで、飼い主さんに期待を抱かなくなってしまうのです。そんなときこそ、愛犬の気持ちに寄り添った関わりが大切です。
5.スキンシップの求め方が変わる
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愛情が足りないと感じている犬は、急に甘えん坊になる場合があります。寝ている飼い主さんの上に乗ってきたり、手や顔をなめ続けたりと、過剰なスキンシップを求めることがあります。一方で、逆に触れられるのを嫌がるようになる場合もあります。どちらのケースも、愛情のバランスが崩れているサインです。
愛情不足を防ぐためにできること
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以下のようなポイントに気を付けるとよいでしょう。
①日常的に声をかけて安心させる
②スキンシップの時間を意識的に増やす
③犬との遊びや散歩の時間を確保する
④生活リズムを整えてストレスを減らす
⑤留守番が長くなる場合は、安心できるアイテムや香りを用意する
犬は言葉では伝えられない分、行動で気持ちを表します。ささいな変化に気づくことが、犬との信頼関係を深める第一歩です。愛犬からの愛情不足のサインを見逃さず、犬が安心できる暮らしを整えてあげましょう。
文/いぬのきもちWeb編集室 監修/いぬ・ねこのきもち獣医師相談室
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
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