突然の視力低下に要注意! 「網膜動脈閉塞症」が50〜60代に増える理由を医師が解説

突然の視力低下に要注意! 「網膜動脈閉塞症」が50〜60代に増える理由を医師が解説

網膜動脈閉塞症の治療

網膜の血流を再開させるための処置や薬物療法が行われます。網膜の血流を再開させるために眼球のマッサージを行ったり、「血栓溶解薬」「網膜循環改善薬」などを投与したりします。また、網膜への血流を増やすため、首の神経節にブロック注射を投与する「頸部交感神経節ブロック」や、眼球内の圧を下げるために水分(房水)を吸引する治療が行われることもあります。

しかし、これらの治療を行なっても、視力が元の状態に改善できないケースもあります。

一度詰まった網膜の動脈は、時間が経過すれば血流が再開します。しかし、視細胞は豊富な酸素や栄養を必要とするため、血流が途絶えるとすぐに障害されて機能不全になります。発症後、速やかに治療を行うことができれば視力の改善が期待できることもあるものの、ある程度時間が経過した場合は、血流を再開させても多くの場合視力の改善を期待することが困難です。

そのため、突然視力の低下や視野の変化を認めた場合は、速やかに医療機関を受診して適切な処置を受けることが重要です。

網膜動脈閉塞症になりやすい人・予防の方法

動脈硬化がある人は、網膜動脈閉塞症を発症するリスクがあります。発症を予防するためには、動脈硬化の悪化を予防するための取り組みを行うことが重要です。

動脈硬化は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、喫煙習慣、飲酒習慣、肥満などがある場合に発症します。動脈硬化の進行を抑えるためには、基礎疾患に対して適切な治療を受け、生活習慣を改善する必要があります。

日ごろ喫煙の習慣がある場合は禁煙に努め、アルコールの摂取は適度な量に留めてください。肥満がある場合は食事摂取量や運動習慣を見直し、適正体重を目指しましょう。定期的に医療機関を受診して経過観察を受けることも重要です。


関連する病気

網膜中心動脈閉塞症

網膜分枝動脈閉塞症

動脈硬化

高血圧症

糖尿病脂質異常症脳梗塞

参考文献

公益社団法人日本眼科医会「飛蚊症と網膜剥離なぜ?どうするの?」

厚生労働省e-ヘルスネット「動脈硬化」

小暮諭ら「網膜動脈閉塞症と全身疾患」

日本生活習慣病予防協会「動脈硬化」

一般社団法人日本予防医学協会「眼底検査」

配信元: Medical DOC

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