
年頃の男女が運命の相手探しに奔走する恋愛リアリティーショーでは、時に同性の恋敵同士がバチバチの本気バトルを繰り広げることがある。配信中の番組では、そんな火花散るシーンがそこかしこで繰り広げられており、まさに修羅場。好きな相手の前で見せる顔とは別人のようでゾゾっとする、参加者の小悪魔的表情にも注目。現在視聴可能な番組から、ピリつく“女同士”の不穏なエピソードを3つ紹介しよう。
■「チューした~い!」元カノを前に若さ爆発の宣戦布告「隣の恋は青く見える」

まずは悩めるカップルが一時的に交際関係を解消し、恋愛フリーの状態で“公認浮気”をしていく恋愛リアリティーショー「隣の恋は青く見える -Chapter TOKYO-」(毎週日曜夜9:00、ABEM5)から。2年ぶりの5シーズン目が配信中だ。
「隣の恋は―」最大の特徴として、ほんの少し前まで付き合っていた元恋人が、異性とイチャイチャしたりデートを重ねていく姿がすぐ近くで目に飛び込んでくるということ。相手に未練たっぷりの者もいれば、すでにスッキリと次の恋に走りたい者も入り乱れるだけに、自分の感情があふれて涙を流す参加者が相次いでいる。彼らが「復縁」「別れ」「新しい恋」のどれを選択していくのか、スタジオ見届け人の陣内智則、前田敦子、藤田ニコルと共に見ていく番組である。
12月7日に放送された第5話では、サヤカの元彼・ダイシロウをめぐり、同じ部屋で過ごす女同士の火花が散った。口火を切ったのはサヤカから。サウナにアイラを誘い出すと「ダイシロウどう?」と探りを入れる。サヤカより12歳年下のアイラは「今はダイシロウのことしか考えていない」と正々堂々ライバル宣言。これに対してサヤカは「ベッドも隣でいろいろ話す中で、(わたしも)ダイシロウのことがめっちゃ好きなことも、泣いているのも知ってるのにすごいね」と話し、複雑な胸の内を見せる。
しかしアイラは笑顔で「好きになったら普通にいっちゃうから、後悔したくない。ダイシロウのことで頭いっぱい」と言い放つ。そこへ最悪のタイミングでダイシロウからデートのお誘いメッセージが届く。ウッキウキのアイラは「手つなぎたい!」「チューしたい」とはしゃぐ始末。サヤカは半分呆れたような表情で見守るしかなかった。その後も、戦いはどちらも譲らぬまま。陣内は「このふたりすげえな」と圧倒され、サヤカと同い年の前田は「(アイラはサヤカの)一回り下ですよ、太刀打ちできない…」とコメントした。しかし、その後デートをして順調と思われたアイラに、ダイシロウが本音を打ち明け、今度はアイラが涙を流す展開に。最後まで恋の行方は予想がつかない。
■1人勝ち状態のモテ男からの好意を全面アピール! マウント女子・ミク「ラブ トランジット」

Prime Videoで配信中の恋愛リアリティ番組「ラブ トランジット」シーズン3(全8話)でも、恋の矢印が四方八方に飛び交う。「隣の恋は―」と同様、かつて愛し合った恋人同士で参加するが、実際に別れて数か月から数年経っている“元”恋人たちなので、縁を切りたいほどのキツい別れだった者や、相手への積み上がった不信感などが深く刻まれた状態にある人もいる。
共同生活中の会話は元彼&元カノならではの手厳しいツッコミや、冷たい視線なども交わされ、気まずい時間が流れることも。MCの麒麟・川島明、指原莉乃、シソンヌ・長谷川忍、ホラン千秋らは、彼らの心情を細かく読み取り言葉巧みに恋の解説をしてくれる。「そうは言ってもまだ大好きなんだよね~」など視聴者が思わずうなずいてしまうコメントが続出だ。
そのMC陣をうならせたのが“ヒロキングダム”、“ヒロ様”、“ひとりラブトラ”こと、1人勝ち状態の男性参加者・ヒロのモテっぷり。期間中、参加女性全員が一度は恋に落ちたのではないかというヒロ。女子のどんな会話も拾い上げる余裕があり、黒縁メガネの似合うおしゃれな雰囲気が危険な匂いを感じさせるヒロの色気は「お見事」と称賛された。

しかし、元カノのみゆうは、破局理由がヒロの浮気だっただけにその状態が面白くない。“ヒロキングダム”崩壊を願う気持ちと、人生において一番大事な恋人だった過去が入り混じり複雑な時間を過ごす。そのみゆうを驚かせたのは明るさが長所のミク。ミクは元カレ・イッセイから熱烈な好意を受けながらも新たにヒロへの気持ちも膨らませていた。エピソード4ラストでは波乱の女子会が行われる。女子全員の前でミクは「俺の気持ちは今ミクに向いてるよって言われたのね」と打ち明ける。完全なるマウントだ。しかし、この発言が起爆剤となり一気に彼女たちが自分の気持ちを見つめ直すことに。恋が動いたシーンだった。
■「水はヤベェだろ」と初顔合わせで女同士がブチギレ!「ラヴ上等」

12月9日からは、日本初、ヤンキーの男女たちが血の気たっぷりに繰り広げる純愛リアリティショー「ラヴ上等」(全10話)がNetflixより3週に渡り配信されている。山奥にある学校“羅武上等学園”で、元暴走族総長、元ヤクザ、少年院出身など、社会の”はみ出しもの”として生きてきたヤンキー男女11人が14日間の共同生活を送り、喧嘩に恋に本気(ガチ)でぶつかり合う。MCのMEGUMIはプロデューサーも務め、「感情をむき出しでストレートなヤンキーたちの愛を届けたい」と自信をあらわにしている。
「ラヴ上等」が配信されるやいなや、参加者のド派手な刺青、一触即発の喧嘩シーン、彼ら自身が語る壮絶な過去、配信早々に退学メンバーが出現するなどの衝撃展開に「本当に恋リア?」とSNSも騒然となっている。最終学歴は少年院の元暴走族総長、ボクサー、元インテリヤクザ、施設育ちの女子、メイク講師のギャルなど個性豊かな面々が参加。学園が舞台なこともあり、恋愛モードの彼らは一転して一途でピュアなかわいらしくもある姿を見せる。そのギャップでこれからも視聴者を夢中にさせるだろう。

エピソード4では、転入生を迎えに行くことになり全員で六本木のショークラブへ。華麗なダンスを披露する転入生・あもとメンバーが対面したが、そこで思いもよらぬ展開が。ショーの演出であもが客席に向かって掛けた水を施設育ちのBabyが浴びてしまい、怒りを爆発させたBabyはレモンサワーをあもに向かってぶち撒ける。クラブの外に飛び出したBabyは「水はヤベェだろ」と怒りの感情を露に。MCのAK-69と永野は「グレムリンみたい」と大盛り上がりしていた。しかし、Babyの行為は、あもにケガを負わせていたことが発覚し、暴力という新たな火種で「校則違反?」とメンバーたちが震えることになる。

