ガイ・リッチー流“ちょいダサ×ハードボイルド”の快感「コードネーム U.N.C.L.E.」が放つスパイ映画の魅力<サタデーシネマ>

ガイ・リッチー流“ちょいダサ×ハードボイルド”の快感「コードネーム U.N.C.L.E.」が放つスパイ映画の魅力<サタデーシネマ>

「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」
「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」 / ※提供画像

映画好きで知られるお笑い芸人・加藤浩次と映画ライターのよしひろまさみちが毎回おすすめ作品を語り尽くす「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」(毎週土曜8:00〜11:00、BS10)。12月13日の放送では、ガイ・リッチー監督が手がけた2015年のスパイ映画「コードネーム U.N.C.L.E.」を特集。60年代テイストと“ちょいダサ”演出をあえて織り交ぜた、洒脱なスパイアクションの魅力に迫る。

■ガイ・リッチー監督のセンスに加藤も脱帽

「コードネーム U.N.C.L.E.」は1960年代の人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」をガイ・リッチー監督が現代風にリメイクした作品。冷戦時代を背景に、アメリカの敏腕スパイであるナポレオン・ソロとソ連のエリート工作員イリヤ・クリヤキンが手を組んで核兵器による破壊を企む国際犯罪組織に挑むストーリーだ。

原作が制作された当時のスタイルを強く意識したカメラワークやアクションに、加藤は「あえて“ちょいダサ”にする、そこがいいんだよね」と感慨深げにコメント。古き良きスパイ映画の空気を匂わせる演出に、魅了された様子だった。

さらに、本作の硬派な格好良さを支えている“ファッション”にも話題が及ぶ。ヘンリー・カヴィルが劇中で着用するスーツは、ジェームズ・ボンド作品にも携わったティモシー・エベレストによるもの。試着時には店のドアを壊してしまったという逸話も飛び出し、スタジオは笑いに包まれた。またアーミー・ハマーが乗るバイクも伝説的スタントマンのバド・イーキンスが手がけた「マークIII」モデルを忠実に再現したレプリカ。そうした細部に至るこだわりが、作品全体の質感を底上げしている。

加藤は「タランティーノ版も見たかったな」と、かつてクエンティン・タランティーノに監督のオファーがあったという裏話にも興味津々。映画にまつわる“もしも”話はつきものだが、ファンなら致し方ないというべきか。

本作品には、米ソ冷戦という環境下において正反対の2人が手を組むという皮肉が込められている。これについてガイ・リッチー監督は「それが人生であるということ。男2人の駆け引き、そういう領域に僕は魅力を感じますね」とコメントを残している。

加藤は「“バディ”ものにすると、お互いの立場で2局面を作れるから、構成としては面白く作れる。構成するうえでの必要なものだったりするんでしょうね」と頷き、よしひろも「コメディにも落とし込めるし、シリアスにも落とし込めるし、めちゃくちゃ便利な設定ではある」と共感していた。

さらに加藤は「モーターボートで追いかけられているときに、トラックの中でパンを食べながらワイン飲んで、ずっといい音楽が流れてるシーン。あそこ好きです」と、お気に入りのシーンを挙げた。シリアスなチェイスの裏で主人公が優雅に食事をするというギャップのある場面だが、加藤は「あの笑いはかっこよくないと成立しない。でも、かっこよすぎると笑えない。カット割りも難しい」と演出の妙を指摘。お笑いの視点から、ガイ・リッチー監督のかっこよさとユーモアの絶妙なバランス感覚を称える。

リメイク作品と聞くと、昔のスパイ映画の懐古といったイメージを抱く方も多いかもしれない。しかし本作は、60年代の遊び心を現代的なリズムに落とし込んでいる。古き良き時代を感じさせるカメラワークやファッション、そして高度なセンスが光るカット割りや演出。そのムードこそガイ・リッチー監督がリメイクに込めた遊び心であり、加藤が繰り返し語っていた“ちょいダサの良さ”なのだろう。

スタイリッシュで洒脱、それでいてどこかユーモラス。「コードネーム U.N.C.L.E.」は、そんな絶妙なバランスが光る一作だと改めて感じさせる回だった。

■「コードネーム U.N.C.L.E.」ストーリー

東西冷戦真っ只中の1960年代前半。ナチス残党が強大な国際犯罪組織と手を組み、世界の勢力バランスを揺るがす核兵器テロを企んでいた。それを阻止するため、CIAの有能エージェント、ナポレオン・ソロは、KGBの超エリート、イリヤ・クリヤキンと合同で任務に臨むことに。2人は核を巡る陰謀に巻き込まれたらしきドイツ人科学者の娘を保護し、科学者本人の行方を追うが、考え方もやり方も正反対の2人はたびたび衝突する。
「コードネーム U.N.C.L.E.」
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