肝臓にB型肝炎ウイルス(HBV)が入ることで肝機能障害を伴うB型肝炎。日本を含め世界中で問題視されている病気のひとつです。
この病気は誰でも起こり得る病気である上、重症化すると命にかかわることもあります。そんなB型肝炎ですが、どのような経路で感染するのでしょうか。
ここではB型肝炎の予防方法をご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「B型肝炎」の症状・感染経路はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
B型肝炎の予防と注意点

B型肝炎はワクチンで予防できますか?
B型肝炎はワクチン接種を実施することで予防できます。接種することでB型肝炎はもちろん、将来の肝臓がんも予防することができるのです。そのため、他人の血液に触れる機会が多い医療従事者などはも予防のためにワクチン接種が推奨されているのです。万が一、HBVを含んだ血液に触れてしまった場合はHBsヒト免疫グロブリンにて予防することができます。また、2016年10月より新生児の予防接種にB型肝炎のワクチン接種が追加されました。早期に接種することで高い効果が期待できます。
予防のために日常生活で注意すべきことはありますか。
肝臓への負担をかけないためにも下記のような行動を取るように心がけましょう。バランスのとれた食事
禁酒
長時間の入浴は避ける
適度な運動
生活習慣を整えることは重要となります。
基本的に、B型肝炎ウイルスは食事や入浴など日常生活で感染することはありません。しかし、出血を伴う行動は感染するリスクが高くなります。歯ブラシや剃刀など血液が付着する可能性のある生活備品の共有はしないようにしましょう。また、前述のとおり、性交渉では感染リスクもあるため、コンドームを使用すると防ぐことができます。
他にも、感染リスクを低くするためにもワクチンの接種を検討するのもひとつです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
B型肝炎は日常生活と密接している部分もあり、いつ誰が感染するのかわかりません。しかし、ほとんどは自然に治癒するのですが、重篤な病気へと進行してしまいます。早期発見により適切な治療を行うことで進行を抑えることはできるため、少しでも異変を感じたら速やかに病院へ受診することをおすすめします。
編集部まとめ

B型肝炎は感染経路が多数あるため、ご自身が気付かないうちに罹患していることもあるでしょう。また、誰でもかかる可能性もあります。
しかし、何もせず放置するのはあまり良いとはいえません。重篤化することも稀にあるため、異変を感じたら医療機関を受診するようにしましょう。
万が一、感染してしまったとしても適切な治療を行うことで進行を抑えることは可能です。
また、B型肝炎はワクチンもあるため、感染を防ぐためにも接種をすると良いでしょう。そして、定期的に検査を受けることも大切です。
参考文献
B型肝炎(厚生労働省 検疫所 FORTH)

