●「現行よりも明らかに悪くなる」
司法情報公開研究会の共同代表4人はこの日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いた。
江川さんは「裁判は法曹三者だけでやるわけではない。再審は狭き門だが、(目的外使用禁止の導入で)門がますます狭くなるのではないか」と懸念を示した。
元共同通信の記者で早稲田大学教授の澤康臣さんは、事件関係者の「名誉」や「プライバシー」を理由に、網羅的に目的外使用の禁止を導入しようとする動きについて「すべての証拠を何も見せてはいけないというのは話に飛躍があり、デメリットが大きすぎる」と指摘した。
また、弁護士の塚原英治さんは、法制審の議論について「改正ではなく改悪。再審制度を良くするために改正を検討しているのに、現行よりも明らかに悪くなる。そこを一番訴えたい」と強調した。

