タンパク質量が多い部位は?

ヒレ
たんぱく質が多い部位の1つがヒレです。ヒレは最もたんぱく質が高く、脂質は低めのため、トレーニング中の方やダイエットをしている方に向いています。
ヒレ(赤肉、生)は100gあたり22.2gのたんぱく質を含んでいます。
もも
もも肉は赤身が多く、脂質が少なく、価格が比較的安いため、日常的に使いやすい部位となります。もも(脂身つき、生)は100gあたり20.5gのたんぱく質を含んでいます。
肝臓
肝臓(生)にはたんぱく質が100gあたり20.4g含まれます。他には鉄や亜鉛、ビタミンが豊富に含まれ、特にビタミンAが過剰になりすぎる可能性があり、食べ過ぎには注意が必要です。
豚肉の健康効果

疲労回復
豚肉には糖質の代謝を促すビタミンB群が豊富です。糖質は消化・吸収に優れており、利用されやすいエネルギー源のため運動後や夏バテ時に効果的です。ビタミンB群と糖質を一緒に摂取することで疲労の回復が期待できます。また、豚肉に含まれる鉄には全身に酸素を供給する働きがあるため、疲労回復につながります。
しかし、豚肉を摂取しても疲労感や疲れやすさがとれない場合、たんぱく質を摂りすぎている可能性があります。たんぱく質は分解されるとアンモニアや尿素などが発生します。これを処理する腎臓や肝臓に負担がかかり疲労感が増す場合があります。
免疫力向上
豚肉に含まれる良質なたんぱく質と亜鉛は免疫細胞を強化します。必須アミノ酸であるリジンやヒスチジンといったアミノ酸が抗体生成や成長に関与しており、免疫力の向上につながります。また、亜鉛の多くはたんぱく質と結合しており、細胞が新しくなったり、たんぱく質が合成される際に補酵素として働きます。
美容効果
豚肉はアミノ酸のバランスが良く、高品質のたんぱく質が含まれています。そのため、期待できる効果として肌や髪、爪の材料となり、コラーゲン生成を助け、ハリや弾力を維持することが挙げられます。また、豚肉に含まれるビタミンB2が肌の新陳代謝を高めるので、ニキビ予防や美肌になる効果があります。
脳の活性化
豚肉にはビタミンB群が含まれており、特にビタミンB1は糖質をエネルギー源に変える補酵素です。脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源とするため、脳の疲労や集中力の向上が期待できます。また、ビタミンB6・B12は神経伝達物質の合成に関与しており、神経細胞の働きを助け、子供の学習能力向上につながる可能性があるといわれています。
老化防止効果
カルノシンは筋肉や脳に多く存在する「抗酸化・抗疲労」が期待できる成分で、加齢とともに減少するという報告があります。豚肉にはこのカルノシンが含まれています。カルノシンの抗酸化物質が疲労の回復や老化予防に効果があると言われており、大豆などの植物性たんぱく質に比べ量・質ともに優れています。

