更年期障害の診断と治療開始の目安 問診、ホルモン検査、HRTの選択肢

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更年期障害に用いられる漢方薬

漢方薬は体質や症状に合わせて処方され、更年期障害の幅広い不調を穏やかに和らげる治療方法です。ここでは、代表的な漢方薬とその特徴について解説します。

代表的な漢方薬とその効能

更年期障害でよく用いられる漢方薬にはいくつかあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、冷えやすく貧血傾向があり、疲れやすい方に適しています。血行やホルモンバランスを整える働きがあるとされ、月経不順やめまい、頭痛などにも用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)は、イライラや不安感、抑うつ気分など精神症状が強い方に適しています。自律神経の調整作用があり、ホットフラッシュや不眠にも効果があるとされています。更年期障害の幅広い症状に対応できるため、よく処方される漢方薬のひとつです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、血の巡りが悪く、のぼせやほてり、肩こり、頭痛などがある方に用いられます。瘀血(おけつ)と呼ばれる血液の滞りをよくする働きがあります。体力のある方に適しているとされています。

これらの漢方薬は、保険適用で処方されることが多く、体質や症状の詳細な評価に基づいて行われるため、専門の医師や漢方に詳しい医師に相談することが望ましいです。

漢方薬の選び方と注意点

漢方薬は、自身の体質と症状に合ったものを選ぶことが重要です。同じ更年期障害でも、冷えがある方と熱がこもる方では、適した漢方薬が異なります。漢方薬は副作用が少ないとされていますが、体質に合わないものを服用すると、かえって症状が悪化したり、胃腸障害や発疹などが現れたりすることがあります。ほかの薬との相互作用や特定の成分にアレルギーがある場合もあるため、服用前に医師や薬剤師に相談することが大切です。

効果の現れ方も個人差が大きく、数週間で現れる方もいれば、数ヶ月継続して初めて実感する方もいます。即効性を期待するよりも、体質を根本から整えるという考え方で、継続して服用することが推奨されます。

漢方薬は、ホルモン療法などの複数の治療法と併用することも可能なので、自分に合った治療法を見つけるためにも、医師と相談しながら無理なく続けていきましょう。

まとめ

更年期障害は、女性のライフステージにおいて避けて通れない時期ですが、適切な知識と対応により、症状を軽減し生活の質を保つことが可能です。症状の始まる時期や現れ方には個人差がありますが、早期に気づき、専門の医師に相談することが重要です。ホルモン補充療法、薬物療法、漢方薬など、多様な治療選択肢があるため、自身の体質や希望に合った方法を選ぶことができます。症状を我慢せず、医療機関で相談し、前向きに更年期を乗り越えていきましょう。

参考文献

厚生労働省 e-ヘルスネット「更年期障害」

日本産科婦人科学会「更年期障害」

日本女性医学学会「ホルモン補充療法ガイドライン」

配信元: Medical DOC

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