フライパンを振らずに作れるお手軽チャーハンのレシピ
今回は本書から、炊飯器で作る「炊き込みチャーハン」のレシピをご紹介します。南極でも定番ランチメニューだったというチャーハンですが、30人分のチャーハンを作るのは時間と労力がかかります。
そこで渡貫さんが編み出したのが、炊飯器で炊き込んで作るワザ。重いフライパンを振らなくてもおいしいチャーハンが作れるので、普段の食事作りにも取り入れやすい方法です。
炊飯器でできる炊き込みチャーハン
米…1合
ザーサイ(味付き)…大さじ2
長ねぎ…5cm
なると…1/3本
ちりめんじゃこ…大さじ2
卵…1個
ごま油…小さじ1
1. ザーサイと長ねぎは粗みじん切り、なるとは薄い輪切りにする。
2. 炊飯器に洗った米と規定量の水、卵以外の材料を入れて炊飯する。

3. 炊き上がったら端のほうに溶き卵を加えていったんふたを閉め、余熱で卵に火を通す。

4.卵がかたまったらしゃもじで混ぜる。
炊飯器で炊き込むやり方でも、ふわふわの卵がきちんとチャーハンに入れられるのが大きなポイントです。
また、具材には「なると」を使います。ラーメンなどのトッピングに使われるのが一般的ですが、チャーハンに入れてもとてもおいしいんですよ。こちらもぜひ真似してみてください。
ムダが防げる知恵がたくさんの一冊
本書は今回ご紹介したチャーハンのほかにも、カレーやハンバーグなど日本でもおなじみの料理を、南極の台所事情に合わせてアレンジしたレシピが掲載されています。
そのほとんどが日本の家庭のキッチンでも作れる上に、調理やエネルギー、材料に無駄がないように工夫されているので、いつもの調理に応用が可能。私たちのキッチンで知らず知らず発生しているムダが防げることでしょう。
あまり知られていない南極での調理の仕事に興味がある方や、エコなレシピに興味がある方は、ぜひ一度本書をお手に取ってみてください。
(撮影:キッチンミノル、スタイリング:阿部まゆこ)

