パート主婦のユリは、潔癖症の夫・ケンと中学生の息子・レン、そして厄介な義母と同居しています。ある朝ユリは、マヨネーズを直に舐める義母の姿を目撃。
ケンの指示でユリが調味料を処分すると、義母は「昔から舐めていた」と衝撃の事実を暴露し、「家族だからいい」と開き直ります。さらに義母は、すすぎ中の洗濯機に自分の汚れた下着を放り込み、「私はキレイだから平気。他人のアンタのほうが汚い」とユリを罵倒。
そんな義母に対し、ケンは義母の前で新品のマヨネーズを舐めて「使えるか?」と詰め寄り、矛盾を指摘。そこに帰宅したレンに義母は助けを求めるも痛烈な正論を浴びせられ……。
息子の正論と義母の虚言
レンはお義母さんに助けを求められましたが、「僕の箸は『汚い』って言ったよね? 矛盾してるよね?」と私たちに加勢し、矛盾を指摘し始めました。
すると、お義母さんは「ばーちゃんはキレイなの! アンタらはろくに手も洗ってないじゃない!」とムキになって反論し……。













「母さんも最近、年寄り臭きついからな? 1回着た服を洗わないで次の日も着るのやめろよ」
そう言って、逆ギレする義母を、ケンさんが静かに諭します。
ショックを受ける義母に、レンくんが「うん、ばーちゃん普通に口とか臭いよ? 歯もちゃんと磨かないし、朝、顔も洗わないじゃん」と追撃。
さらにレンくんは、家族みんなが密かに嫌がっていた義母の“ある癖”を暴露……。
「それにさ、ばーちゃんが小指で鼻ホジるの、あれマジ無理」
これには義母も顔を真っ赤にして「そんなことしてない!」と叫びますが、レンくんは「嘘はよくないでしょ?」と冷静に返します。
追い詰められた義母は、泣きまねをして「みんなで私をいじめて楽しい!? なんてひどい仕打ちよ……」と嘆きます。
被害者ぶって泣き叫ぶ義母を見て、話し合いでの改善は不可能だと悟った3人。ユリさんの肩に手を置き、「別の解決法を考えよう」と、静かに告げるケンさんなのでした。
◇ ◇ ◇
レンくんによる、矛盾の指摘と事実の暴露。あまりの切れ味に拍手を送りたくなりますね。しかし、そこまで追及されてもなお「やってない!」と嘘をつき、最終的には「いじめだ!」と泣き叫ぶ義母の姿には、底知れぬ恐怖を感じます。論理も事実も通用せず、都合が悪くなると「被害者」になって攻撃してくる相手に、こちらの誠実さは届かないのかもしれませんね。
解決しようと真面目に向き合い続けていては、一方的にストレスを蓄積させられてしまうだけなのではないでしょうか。会話が成立しない、解決しないと悟ったら、わかり合うことを潔く諦め、精神的な距離を確保するという選択をしてもいいと思います。自分の心を守ることを優先したいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 小出ちゃこ 著者:原作者 福子

