重度知的障害と自閉症がある長男の反抗期に疲弊していた筆者の話です。ある日、スーパーの清掃員さんから「息子さんはいつも元気に挨拶してくれる優しい子」と聞いて……? 家では気が付かなかった息子の成長を知りました。
反抗期の息子との苦しい日々
私の長男は重度の知的障害と自閉症があり、今まさに反抗期の真っ只中です。
事業所からの帰宅時は問題行動が多く、警察から連絡が来たこともあるため、帰りは必ず車で長男の通う事業所まで迎えに行っています。
家で何を言っても反抗、何をしても文句ばかりで長男との喧嘩に疲れ果てていました。
「もう限界かもしれない」そう思った日もあったのです。
清掃員さんからの声かけ
ある日、いつものように息子を最寄り駅まで送り、駅直結のスーパーで買い物をしていました。
すると、お店でお掃除をしている清掃員さんに声をかけられたのです。
「あの、ちょっといいですか」と言われ、何か迷惑をかけたのかと思って身構えました。
「息子さんのことなんですけど」と清掃員さんが続けます。
長男が何かやらかしたのかと、謝罪の言葉を用意して顔を上げました。
すると、清掃員さんが笑顔でこう言ったのです。
「息子さん、いつも自分から挨拶してくれるんですよ」

