
転入生・山田花子(仮名)。本名も出身も趣味も「ヒミツ」で、「私のことは何も話せません。その理由も言えません」という謎だらけの転校生。彼女の正体とは?今回は、牧彰久さんの創作漫画『ヒミツだらけのあの子の正体』を紹介するとともに、創作のきっかけや制作のこだわりについて話を聞いた。この作品は、X(旧Twitter)で4.5万以上の「いいね」を獲得、「泣いた」「ハッピーエンドでよかった」などの反響が寄せられた。
■「私の正体を暴いてください」…謎だらけの転校生に隠された過去



担任が「山田花子(仮名)さんだ。訳あって本名は公表できない」と転入生を紹介すると、生徒たちは驚きを隠せない。本名だけでなく、どこから来たのかも趣味も「ヒミツです」という転校生に対し、生徒たちは蜘蛛の子を散らすように去っていく。
そんな謎めいた転校生に興味を持つ男子がいる一方で、学年トップの日向和彦は「興味ないな」とそっけない態度だ。勉強ばかりで「無駄な時間は排除する」和彦は、クラスメイトから孤立していた。
しかし、そんな和彦に山田花子が近づき、「私の正体を暴いてください!」とゲームを持ちかける。「こんなゲーム速攻で終わらせてやる」と、和彦は彼女の正体を突き止めようと躍起になる。知れば知るほど、彼女は昔、和彦が知り合った少女に似ていて…。
■「泣いた」…読者が共感した「隠された真実」
この作品を描いたきっかけについて、牧さんは「漫画の新人賞に出すために描いた作品だった。無事受賞して、とても思い出深い作品になった」と語る。
転校生のヒミツが明かされるまでのストーリーには、構成や伏線にこだわりがあるという。「パフェで泣くシーンしかり、そのときに起こる主人公のフラッシュバックしかり、今読み返すと読者に『何が起きているんだろう?』と謎を提示し続けていく作品にしているなと思う。飽きさせずに読ませようという努力が垣間見える」と、制作時の工夫を明かした。
多くの反響が寄せられたことについて、「拙い所もある作品だとは思っているので、『ここまで反響があるとは…』という驚きがある。それでも『泣いた』とまで言ってくれる人がいるのは、本当にうれしいことだ」と感謝を述べた。
牧さんは、本作をはじめ多くの読み切り漫画を制作してきた。そして今年、ついに連載を獲得したという。現在、週刊少年サンデーで原作担当として『廻天のアルバス』を連載中だ。「頑張って書いているので、よければご一読ください!」とメッセージを寄せた。
取材協力:牧 彰久(@aki_maki)
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