ようやく解放された日
結局、調停はこちらの主張が全面的に認められる形で終了しました。慰謝料は、私たちの提示した金額に決まり、直哉は反論する余地さえありません。調停後、弁護士さんは私に力強い言葉をかけてくれました。
「楓さん、よく頑張りましたね。もう彼はあなたを支配できません」
その言葉を聞き、私はようやく心から解放されたのを感じました。直哉は反省が必要な敵役でしたが、法的なしっぺ返しを受け、そのプライドは完全に打ち砕かれました。こうなると憎めないというよりは、ただただ哀れだと感じます。
娘のゆりと2人、新しいアパートに戻った私は、窓から差し込む光を浴びながら、深呼吸をしました。恐怖に怯えることなく、誰にも責められることなく、私は私らしく生きられる。今日から、ようやく、本当の意味での私の新しい生活が始まるのです。
あとがき:プライドの崩壊と本当の自由
モラハラ夫は、自分のプライドと支配欲で生きています。弁護士が直哉の私的な暴言や脅迫LINEを公の場である調停で読み上げ、論理的に支配の構図を崩壊させたことは、直哉にとって最も効果的な「しっぺ返し」でした。
楓が恐怖から解放され、直哉に哀れみさえ感じたのは、もはや彼に支配される心配がなくなったからです。法と証拠という「盾」で守り、「矛」で勝利した楓とゆりちゃんの新しい生活には、穏やかな光が差し込んでいることでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

