「心筋梗塞」を発症すると「痛みを感じる5つの部位」はご存知ですか?【医師解説】

「心筋梗塞」を発症すると「痛みを感じる5つの部位」はご存知ですか?【医師解説】

心筋梗塞を発症すると体のどこに痛みを感じる?

主な部位は胸部ですが、他の身体部位にも広がることがあります。以下に、主要な部位をまとめます。

胸部

最も典型的な部位で左側に起きることが多いです。痛みばかりではなく、胸が締めつけられるような感じ、重石が乗っかっているような感じ、焼けるような感じ、など人さまざまです。一般的に、20分以上続きます。安静や労作に関係なく起こります。また、狭心症の発作を改善する薬である、ニトログリセリンを使用しても改善しません。緊急性が高く、早期の治療が必要な場合が多いため、できるだけ早期に内科や循環器科を受診して下さい。

左腕と左肩

胸部の症状と共に、左腕に痺れや痛みを感じたり、 左肩に痛みや重だるさを感じたりすることがあります。放散痛といいます。筋肉痛や関節痛と誤解されることがたびたびあります。継続する場合には、他の疾患との鑑別が必要です。内科、循環器科、整形外科を受診して下さい。

胸部の症状と共に、 顎の痛みを感じることがあります。放散痛といいます。歯の痛みや顎関節症と誤解されることがあります。継続する場合には、鑑別診断を必要としますので、内科や循環器科を受診して下さい。

背中

背中の上部に痛みを感じることがあります。これも放散痛の1つです。背中の筋肉痛や脊椎の疾患と誤解されることがあります。継続する場合は、鑑別診断が必要です。内科、循環器科、整形外科を受診して下さい。

胃部

胃痛や胃部不快感が起こることがあります。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。これも、放散痛の1つです。食道、胃、十二指腸などの消化器疾患と誤解されることがしばしばあります。継続する場合は、鑑別診断を要しますので、内科、消化器科、循環器科を受診して下さい。

「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問

ここまで心筋梗塞の痛みなどを紹介しました。ここでは「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

心筋梗塞を発症しても痛みを感じないことはありますか?

佐藤 浩樹 医師

無痛性心筋梗塞は無痛性心筋虚血の1つです。胸の痛みが出ない代わりに、息切れ、疲労感、胃部不快感、吐き気、冷や汗などが起こることがあります。病態として、以下のようなものが考えられています。
① 心臓に起きた虚血の範囲が狭かったり、程度が軽かったりして、痛みを感じない場合
② 痛みの閾値が上昇することにより、本来感じるはずの痛みがわからなくなった場合
などが原因として考えられています。高齢者、糖尿病患者、女性にみられることが多いです。無痛性心筋梗塞は、通常の心筋梗塞と同様に危険であり、早急な対応が必要です。心筋梗塞=胸の痛みは必ずしも当てはまらないことがあり注意を要します。

配信元: Medical DOC

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