セラミックとハイブリッドセラミック|機能面の違い
ここからはセラミッククラウンとハイブリッドセラミッククラウンをさまざまな観点で比較していきます。まず機能面の違いについてです。クラウンとしての機能とは、噛み合わせへの適応や治療の扱いやすさ、周囲の歯への影響などが含まれます。
項目セラミッククラウンハイブリッドセラミッククラウン
噛み心地と適合性・硬くしっかりとした噛み応え
・高精度な適合が得られる・やや弾性があり、噛んだときの当たりが柔らかく感じる
・天然歯に近い感触で違和感が少ない
対合歯への優しさ・エナメル質より硬い場合、対向歯をすり減らすことがある・樹脂を含むため天然歯に近い硬さで、対合歯を傷つけにくい
・歯ぎしりのある方にも適する
歯を削る量・強度確保のためある程度の厚みが必要で、金属冠より削る量が多い・削る量はセラミックとほぼ同等
以上のように、機能面ではさまざまな違いがあります。どちらもクラウンとして必要十分な機能を果たしますが、嚙み合わせの癖や治療する部位によって向き不向きがある点は覚えておきましょう。
セラミックとハイブリッドセラミック|見た目の違い
次に見た目の違いです。白い被せものとはいえ、セラミックとハイブリッドでは質感や経年による変化に差が出ます。
項目セラミッククラウンハイブリッドセラミッククラウン
色調・透明感・複数層の陶材で作られ、天然歯に近い色味と透明感を再現
・光の透過や繊細なグラデーション表現に優れ、隣の歯と自然に調和・白く自然な見た目だが、わずかに透明感が劣る
質感・表面がガラス質でツルツルしており、長期間にわたり光沢を保つ
・天然歯エナメル質のような輝きを再現可能・使用とともに表面が摩耗し、つやがやや落ちやすい
・経年でマットな質感になるが、研磨で光沢をある程度回復可能
経年変化(変色)・着色や変色がほとんどなく、長年経っても白さと透明感を維持
・コーヒー・茶しぶなどの汚れも付きにくい・レジンを含むため、経年でわずかに黄ばむことがある
・コーヒー・茶しぶなどで変色リスクがやや高い
見た目の自然さを重視するなら、透明感やつやに優れたセラミッククラウンがおすすめです。一方、ハイブリッドセラミックも近年は改良が進み、十分に自然な仕上がりが得られます。

