「肝斑」の治療には、内服薬のトラネキサム酸や美白剤、ハイドロキノンクリームなどの外用薬が用いられますが、専用のレーザー治療が有効な場合もあります。ただし、通常のシミ用レーザーは逆効果となる可能性があるため注意が必要です。この記事では、肝斑の治療法やセルフケア方法、専用レーザー治療の特徴について髙瀬聡子先生が解説します。

監修医師:
髙瀬 聡子(ウォブクリニック中目黒)
東京慈恵会医科大学卒業。東京慈恵会医科大学附属病院にて臨床研修修了。その後、東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科診療に従事、アトピー外来・レーザー外来などを担当。2007年、東京都目黒区に「ウォブクリニック中目黒」を開院。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会、日本香粧品学会、日本レーザー医学会の各会員。著書に「ゆる美容事典」ほか。
編集部
肝斑の治療法を教えてください。
髙瀬先生
トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬が有効です。トラネキサム酸にはメラニンの発生を抑える働きがあり、現在の肝斑治療では最もポピュラーな方法となっています。さらに、ハイドロキノンクリームや美白剤などの外用薬を使った治療もあります。
編集部
レーザーで治療する方法もあるそうですね。
髙瀬先生
はい。ですが、レーザーについて知っておいていただきたいのは、肝斑が通常のシミ用レーザーでは消えないばかりか、症状を悪化させてしまう可能性があるということです。また、一般的な美白ケアではなかなか症状が治まらないのも肝斑の特徴です。当院では、肝斑には「お薬」と「肝斑専用のレーザー」とのコンビ治療が効果的と考えています。
編集部
肝斑専用のレーザーがあるのですか?
髙瀬先生
はい。繰り返しになりますが、肝斑は、通常のシミ用レーザーで治療を行うとレーザーのパワーが強すぎて余計に悪化してしまいます。肝斑を改善するには、必要以上の刺激を与えないよう、ごく弱いパワーで肌の中に停滞しているメラニンを少しずつ壊していく肝斑専用のレーザー治療が必要です。
編集部
セルフケアで、肝斑に有効なものはありますか?
髙瀬先生
多くの美白成分入り化粧品は「シミの原因であるメラニンの生成を抑えて発生を防ぐ」という予防的な役割ですが、ハイドロキノンという成分が配合されている美白化粧品は、メラニン色素そのものを薄くする働きがあります。そのため、すでにできてしまったシミ・肝斑に対してもアプローチできます。
※この記事はメディカルドックにて【「肝斑」治療を皮膚科医が解説 レーザー・飲み薬・塗り薬 効果的な治療法とは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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