
夏帆と竹内涼真がW主演を務める火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系/TVerにて配信)の最終回が12月9日に放送。勝男(竹内)の鮎美(夏帆)への“支えたい”という思いに賛否両論の声が上がり、SNSが盛り上がった。(以下、ネタバレを含みます)
■「じゃあ、あんたが作ってみろよ」とは
本作は、「第26回手塚治虫文化賞」で新生賞を受賞した漫画家・谷口菜津子氏が手掛けた同名漫画をドラマ化。完璧だったはずの恋人生活に終止符を打った男女の姿を通して、現代日本の「あたりまえ」を見直していく“成長&再生ロマンスコメディー”だ。
物語の主人公は、恋人のために手の込んだ料理を作り、“恋人ファースト”な彼女を演じてきたゆえに、次第に自分を見失ってしまった女性・山岸鮎美と、鮎美の彼氏で令和の時代には少し珍しい「料理は女が作って当たり前!」という亭主関白思考な海老原勝男。
大学時代に付き合い始めた二人は、同居にも慣れ、順調に交際を続けているように思えたが、勝男がプロポーズした直後に別れてしまう。その原因の一つとなった「料理を作る」というきっかけを通じて、2人は“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく。
キャストは竹内と夏帆のほかに、鮎美と別れた勝男がマッチングアプリで出会う初めての女友達・柏倉椿を中条あやみ、勝男と別れた鮎美の前に現れる酒店の店員で、勝男の恋のライバルとなるミナトを青木柚、勝男の料理上手な後輩で、勝男の良き理解者となる白崎ルイを前原瑞樹、鮎美の運命を変える個性爆発美容師・吉井渚をサーヤ(ラランド)、渚の夫で情報通のバーテンダー・吉井太平を楽駆、勝男の後輩・南川あみなを杏花が演じる。
また、勝男の父で、勝男が古い価値観を持ってしまった原因である海老原勝に菅原大吉、勝男の母で、献身的に夫・勝を支えてきた海老原陽子に池津祥子、勝男の上司で、古い常識や価値観にとらわれている高田義史に平原テツ、さらに、勝男が“完璧な男になるためのバイブル”として熱中する劇中トレンディドラマ「フォーエバーラブは東京で」のキャストには、恋に仕事に“真っ直ぐバカ”な熱き青年・榊原俊平役に橘優輝、天真らんまんでかれんなヒロイン・長坂真理役に青島心が扮(ふん)する。
■鮎美は面接の結果を勝男に正直に話す
勝男の「もう一回やり直そう」という言葉をきっかけに、ヨリを戻した勝男と鮎美。鮎美は飲食店での職探し、会社を謹慎中の勝男は家事に勤しむ日々を過ごしていた。
実務経験がないことから、面接がなかなかうまくいかない鮎美は、勝男から「どうだった?面接」と聞かれて「う〜ん…ダメだったかな」と返すのだった。
■勝男の鮎美への「支えたい」という思いに賛否の声が上がる
面接がうまくいかない鮎美に、「無理しなくていいからね。今俺だっているし。これからお金とかかかると思うけど、家はもし鮎美が戻ってきたら家賃は俺が払うし、生活費は俺が稼ぐ。鮎美は心配いらない。なんかもう支えたい…全部。だから困ったら言って」と、勝男は優しい言葉をかけるのだった。
勝男の鮎美への「支えたい」という思いに、「勝男がいい男すぎる!!」「母性が芽生えてて勝男…」「勝男やさしい」「勝男本当に変わったなぁ」「勝男さん、私が泣きそうになった」と、勝男を肯定する声が上がる。
その一方、「それは求めてないんだよなぁ」「勝男さん、そうじゃない…」「勝男が激重男になってる」「まだまだちょいうざい勝男」「基本的なところは変わってないんです…」「ただ鮎美が好きなんだろうけど勝男…」と、自立を目指す鮎美に余計なことを言ってしまう勝男を否定する声も上がり、SNSは賛否両論の意見で埋め尽くされた。
ラストは互いが納得して別れるという展開になり、その結末に満足している視聴者も多かった。続編を望む声も多い本作。いつかまた勝男と鮎美に会えることを期待している。
◆文=奥村百恵

