【志麻さんレシピ】牡蠣の濃厚さと里芋の存在感!「カキの土手鍋風炊き込みご飯」は上品な味噌味なの♡
「炊き込みごはんのクライマックスは炊飯器のフタを開けるとき。湯気とともに現れるダイナミックで美しいごはん、ふわっと広がる香りは最高のエンターテイメントですよね」。
今回のレシピを考案した岩﨑啓子さんは、そう話します。
よーし、わたしも素敵なクライマックスに立ち合えるよう、
気合を入れて作っていきますよー!
「とろろと食べる きのこの薬膳炊き込みごはん」の材料と作り方はこちら

【材料】(3〜4人分)
米…2合
長芋…150g
まいたけ…1パック
しいたけ…4個
だし汁…約380ml
クコの実…小さじ2
[A]
みりん…大さじ1
しょうゆ…小さじ2
塩…小さじ3/4
[B](仕上げにかけるとろろ)
長芋…200g(皮をむきすりおろす)
しょうゆ…小さじ1/2
塩…小さじ1/5
【作り方】
1. 米は洗って30分水に浸し、ザルにあげる。

2. 長芋は皮のひげ根をコンロの火にかざして焼き切る。

3. 2を洗い、皮付きのまま輪切りか半月切りにする。
まいたけは割りほぐし、しいたけはいちょう切りにする。

4. 内釜に1と[A]を入れ、2合の目盛りまでだし汁を加えて混ぜる。

5. 4に3を入れ、クコの実を散らして炊く。

炊く前の内釜の中はこんな感じです。
早炊きコースでおいしく炊けるそうですよ。
スイッチオン!

6. 炊き上がったら、底から混ぜる。器に盛ったら混ぜ合わせた[B]をかける。
炊き上がりました〜!
炊飯器のフタを開けた瞬間、湯気とともにきのこの芳醇な香りと、しょうゆの香ばしい香りが立ち上って…まさに最高のひと時です♡

底から混ぜると…。
いい具合のおこげも発見♡

器に盛ると、ゴロゴロと具だくさんなのがうれしい!
クコの実の赤色も、かわいいアクセントですね。

薬膳料理でよく使われるクコの実が入ることで、見た目も本格的。薬膳の達人にちょっと近づけた気分です♪

まずは、とろろはかけずに、このままいただきま~す!

ひと口食べると、まいたけとしいたけの旨味がじゅわ〜っと口の中に広がって、思わず「ほぉ〜…」と声が。
長芋のホクホク感がしっかり感じられて、だしの効いたしょうゆごはんとの相性も抜群!クコの実のほんのりした甘さも感じられ、噛むほどに奥深い味わいを感じます。
続いて[B]を混ぜ合わせた、とろろをかけていただきましょ〜。

わ〜。
このビジュ、とろろ好きにはたまりません…!
いただきまーす!

ん〜!とろろが加わると、一気に口の中でとろろの”まろやかさ”と、炊き込みごはんの”香ばしさ”が共存。きのこの香りもより引き立ち、とろ〜っとした中に長芋のシャクシャクとした食感も心地よい…。
これは箸が止まらないどころか、永遠に食べられるんじゃないかと思えるほど(笑)。
サラサラーッといけちゃいます。
香り、食感、旨味の強さをストレートに味わいたいなら、とろろをかけずにそのまま。
コク、まろやかさ、一体感を楽しみたいなら、とろろをかけてさらっと。食感も香りも味の方向性もガラッと変わるので、一杯で二度楽しめますね!
やさしい味わいでありながら、栄養満点で食べ応えもある「とろろと食べる きのこの薬膳炊き込みごはん」。大満足な一品に仕上がりました。
みなさんもぜひ作ってみてください!

今回紹介した「とろろと食べる きのこの薬膳炊き込みごはん」のレシピも収録されている
岩﨑啓子さんの著書『一品で完結!炊き込みごはん 栄養も時短もおいしさも』。
炊飯器や鍋に材料を入れるだけで、主菜も副菜も兼ねた栄養バランス満点の一品が完成する、素敵なレシピブックです。

肉や魚、旬の野菜を組み合わせたボリュームたっぷりの炊き込みごはんは、これ一品で家族も大満足♪しかも、炊いている間に仕事や家事もできちゃうので、毎日の夕飯作りもぐっとラクになりそうです。
食卓を華やかに彩りつつ、作る楽しみも味わえる本書、
興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
岩﨑啓子さん
料理研究家、管理栄養士。雑誌・書籍・ 企業のメニュー開発など幅広く活躍中。管理栄養士の視点から提案する「身近な食材で簡単に作れる、健康的でおいしい家庭料理」に定評があり、数々のロングセラーを持つ。『せいろ蒸し大全』(河出書房新社)、『夫婦ふたりにぴったりの 60歳からのたんぱく質しっかりごはん』(宝島社)など著書多数。

