「俺の教育方針がある」娘と私を服従させたい夫。実家への帰省も許されず…夫の支配がついに娘にも!?

「俺の教育方針がある」娘と私を服従させたい夫。実家への帰省も許されず…夫の支配がついに娘にも!?

10歳年上のマサトと結婚したマミ。職場の人間関係に悩み、仕事を辞めたマミに、マサトは「俺がちゃんとした奥さんにしてあげる」とプロポーズ。しかしマミの両親は結婚に猛反対。「妻として彼女に僕を支えてほしい」とマサトは懇願するも許しを得られず、2人は反対を押し切って強引に結婚。
娘・アミが誕生すると、マサトは独断で名前を決めてしまい、娘に「ママみたいになるな」と言い、間接的にマミを見下すように。マミの実家から絵本が届くと「迷惑だ。お前の親は他人だ」と切り捨て、マミを孤立させていきます。
そんな中、迎えたアミの初節句。マミの母が買ってくれた雛人形が届くと、「邪魔だ」と罵るマサト。マミが母にお礼の電話をかけ、マサトに感想を求めても、冷たく空返事。マサトの機嫌を損ねないよう、両親には嘘をつき続ける日々に、マミは気持ちを沈ませ……。

娘を実家に行かせたくない夫

私がマサトの機嫌を損ねないようにして、実家との仲がこじれないようにしないと。


家事をしながら、そんなことを考えていたある日、お母さんから電話がかかってきて……。


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ



私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ



私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ



私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ



私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ


私は夫の所有物/まげよ



私は夫の所有物/まげよ


「来週の日曜日、お兄ちゃん家族が来るからみんなで食事しないかって、お母さんが……」マミさんが恐る恐る尋ねると、マサトさんはスマホから顔も上げずに言い放ちました。


「行かない。お前の親も兄も、俺にとっては他人なんだよ。巻き込むな」


その言葉に、マミさんは明るく振る舞いながら、「そっか! じゃあ、私とアミの2人で顔だけ出してくるね!」と返します。


しかしその瞬間、マサトさんはスマホから顔を上げ、鋭い目つきでマミさんを睨みつけました。


「は? なんで実家に顔出す必要あんの?」
両親が孫に会いたがっていると説明しようとするマミさんを遮り、マサトさんは冷酷に告げます。


「アミは連れて行くな。甘やかされてダメな子になるだろ。アミにもお前にも、俺の教育方針があるんだよ」


さらに、「母親としても妻としても中途半端なくせに、それを晒しに行くのか?」マミさんの心に深い傷を残す言葉を投げつけたマサトさん。モラハラ全開の発言に、血の気が引いていくマミさんなのでした。


◇ ◇ ◇


「アミにもお前にも、俺の教育方針がある」そう言い放ち、実家に帰ることさえ禁じるマサトさん。さらに「母親としても妻としても中途半端」とマミさんの人格まで否定し、自信を奪うことで従わせようとする言動には、恐怖を感じます。これは教育などではなく、妻を実家から切り離して孤立させようとする、「支配」ではないでしょうか。


「子どものため」「教育方針」などの言葉を使われると、自信がないときはつい従ってしまうかもしれません。しかし、パートナーがもっともらしい理由をつけて、自分や子どもの自由を理不尽に制限しようとしたときは、その言葉の裏にある支配欲にいち早く気づくことが大切です。「あなたのため」という言葉に、「思い通りになれ」という意味を含んでいないか、一度立ち止まって冷静に見極める視点を持ち続けたいですね。


つらいときは、ひとりで抱え込もうとするのではなく、周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談することもできます。相談窓口をいくつかご紹介しますね。


※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)


※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。


※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。


著者:マンガ家・イラストレーター ゆる山まげよ

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