
「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。そんな珠玉の“コワイ話”を1話完結で展開していく漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」。そこにつづられているストーリーは、実際に起きた体験エピソードがもとになっているというから驚きだ。ファンダムプラスでは、そんな「丑三つ時、コワい話はこのBarで」を好評連載中!今回は、第2話「何度も何度も、落ちて来る」の前編を紹介するとともに、原作者の穂科エミ(@hbdg1999)さん、漫画を担当している近原さんのお2人に話を伺った。
■ホラー好き必見!「ほん怖」脚本家が明かす"実話ホラー漫画"の制作秘話



実話をもとにしたエピソードが静かに積み重なり、読者をじわりと恐怖に誘う漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」。スナックに集まる“コワい体験談”を店主がすくい上げていくという独特の構造が注目を集めている。原作者は「ほんとにあった怖い話」や「呪怨 THE LIVE」を手がけてきた脚本家・穂科エミさんだ。
本作「何度も何度も、落ちて来る」は、なんと穂科さん自身の体験がもとになっているという。「小さな小屋のひしゃげたトタン屋根を今も強烈に覚えています。これ以上の発言は控えます(笑)」と、意味深に話す。
一方、漫画を担当した近原さんは、オファーを受けたときの心境を「怖い話はとても好きなので『是非!』という気持ちでお受けしました」と振り返る。原作を読んだ際の印象についても、「他者から聞く、日常にふと現れる非日常の話ほどおもしろいものはないと思っています。完結型で不可解さが残るお話で、読みやすくてとても好きです」と語ってくれた。
また、漫画化するうえで特にこだわったのは“音”の再現だという。「落ちてくる残像より衝撃音のインパクトが強かったので、擬音の表現バリエーションを考えながら描きました」と話す。さらに、エイリアンやゾンビ等の異形の造形が好きだそうで、「“あのアップ”のシーンは楽しく描かせてもらいました」と制作の裏側も明かしてくれた。
実際に起きたエピソードだからこそ漂う生々しさと、漫画表現が掛け合わさる独特の怖さ。実話系リアルホラーが好きな人はぜひ読んでみてほしい。
取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原
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