※第49回 明治神宮奉納全国氷彫刻展（2025年）開催時の様子です。
半世紀の歴史を誇る氷彫刻の祭典
「明治神宮奉納全国氷彫刻展」は、昭和52年（1977年）に遡ります。当時、新成人へのお祝いとして35本もの氷を使用した大型氷彫刻が奉納されたことが始まりでした。その後、氷彫刻の普及や技術の向上、次世代への継承を目的とした奉納行事へと発展し、翌年からは審査員による評価と表彰が行われる公開展示・コンクール形式へと進化しました。
新型コロナウイルス感染症の影響による中止期間を挟みつつも、半世紀以上にわたり継続してきた本展は、今回で節目となる第50回を迎えます。関東最大級、国内有数の規模を誇る氷彫刻展として、多くの人々に感動を届けてきました。
『北海に生きる』‐平田 浩ー （ホテルニューオータニ東京） 第49回明治神宮奉納全国氷彫刻展 明治神宮賞 全日本氷彫創美会大賞
『平和への願い』‐小阪 芳史 (グランドプリンスホテル高輪) 第49回明治神宮奉納全国氷彫刻展模範作品
『威風堂々』-桂田 義己 (グランドプリンスホテル高輪） 明治神宮賞全日本氷彫創美会会長賞
30トン以上の氷が織りなす壮大なアート空間
今回の展覧会では、例年約20トンの氷が使用されるところ、30トン以上の氷を使用する大規模な展示にグレードアップされます。全国各地から集まった司厨士や氷のプロフェッショナルたちが、その卓越した技術と芸術性を競い合います。
表参道の第二鳥居から本殿前に至る参道には、例年30作品以上の大型氷彫刻が立ち並び、訪れる人々を幻想的な氷の世界へと誘います。透明感あふれる氷に命が吹き込まれ、龍や獅子、海の生き物など、様々なモチーフが立体的に表現される様子は圧巻です。
