毎年の会社の健康診断を軽い気持ちで受けたのですが、その数週間後に届いた結果が、私の生活を大きく見直すきっかけになりました。まさか自分が「要精密検査」の対象になるとは思っておらず、その一通の封筒が不安と恐怖の始まりでした。
突然届いた「要精密検査」の通知
健康診断から約2週間後、会社から結果が届きました。いつもと変わらない気持ちで封筒を開けた瞬間、「要精密検査」の文字が目に飛び込んできました。心臓が止まるかと思うほど驚き、頭の中が真っ白になりました。
慌てて結果票を確認すると、肝機能の数値が基準値を大きく上回り、コレステロール値も高めだとの記載が。手が震え、何度も読み返しました。「自分だけは大丈夫」だと思い込んでいた気持ちが、一気に崩れ落ちた瞬間です。
すぐに病院へ連絡し、精密検査の予約を取りました。再度の採血と腹部エコー検査を受けることになり、その数日間はインターネットで情報を調べるたびに不安が募りました。「もっと早く気付けていたら」と、後悔ばかりが頭をよぎりました。
診察室で知らされた現実
精密検査を受けた数日後、診察室へ呼ばれたときの医師の表情は今でも忘れられません。淡々と説明を受けた結果、肝臓に脂肪が蓄積している脂肪肝であり、さらに高コレステロール血症であることがわかりました。
深刻な病気ではないと言われたものの、「このまま放置すれば悪化する可能性がある」と聞き、生活習慣を本気で見直す決意を固めました。あの日の診察室の静けさと、自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえていたのを覚えています。

